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教員の活動

高校生からの卒業研究に関するおたずね

先日、高校生の方から、2008年度の4年生の卒業研究「味覚判断に及ぼす視覚と嗅覚の遮断効果」についてお尋ね頂きました。この卒業研究をまとめて学会発表した原稿がCiNiiで公開されており、総合的な探索の授業の取組としてネットで調べて頂いたようです。

この研究では、条件①(視覚と嗅覚を遮断)、条件②(視覚のみ遮断)、条件③(嗅覚のみ遮断)の各条件に10名の実験参加者を配置し、15種類の飲料を1つずつ飲んで、その飲料名を回答する実験でした。
実験結果は、正答率は条件①で有意に低く、条件②と条件③では有意差はありませんでした。また、15種類の飲料の中には、正答率が条件間で大きく異なる飲料(たとえばグレープジュース)もあれば、正答率がどの条件でも90%以上の飲料(たとえば牛乳)もありました。飲料により異なりますが、嗅覚あるいは視覚の情報が加わることで、味覚判断の正確さが高まる傾向にあるようです。

7年以上も前に、上記の研究について大学生から質問を頂いたことがあります。
本学での研究に関心をお持ち頂くのは大変うれしいことで、今後も研究成果を発信していければと思います。

論文はこちらから↓
味覚判断に及ぼす視覚と嗅覚の遮断効果 (jst.go.jp)