京都光華女子大学 キャリア形成学部 キャリア形成学科 ニュース ブラック企業はもちろん、緩すぎる職場もダメ!?

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ブラック企業はもちろん、緩すぎる職場もダメ!?

以前、キャリア形成学科が扱っている雑誌を紹介しました。

その中から本日は、東洋経済から最強の組織作りの極意を紹介します。



皆さんは、どんな職場・組織で働きたいと考えていますか?

「やりがいのある仕事を任せられる」、「みんなと協力して取り組める」、「誰かに喜んでもらいたい」など、様々な想いがあるかと思います。

しかし、どんなに強い想いがあっても職場や組織の土台が整っていないと叶えることが難しくなるのです。



そこで最近注目されている考え方が、「心理的安全性」です。

言葉だけではいまいちイメージがつかみにくいかと思うので、もう少し見ていきましょう。

心理的安全性とは、組織内で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言できる状態で、内部で安心感が共有されることを表します。

この考えに至ったきっかけを、エイミー.C.エドモンドソン氏はこのように言っています。

それは職場で感じている不安は、「無知だと思われたくない・無能だと思われたくない・邪魔だと思われたくない・否定的だと思われたくない」という4つの不安からきているのではないかと分析し、これを解消するために「人に優しく結果に厳しく・管理しないで支援・寛容であり続ける」ことが大切だと言います。

これらを解消できたら、「情報交換の活性化・人材の定着・独創的なアイディアの増加・風土改革の成功」など、会社だけではなく、社会貢献の発展にも繋がります。

逆に心理的安全性が低いと、「意見が言いにくい・人を大切にしない・根性や努力のみで乗り越える」などブラック企業に見られる特徴に当てはまってしまいます。



では、具体的に何をすればよいのか、いくつか紹介します。

例えば「人に優しく結果に厳しく」を抜粋すると、心理的安全性が低い場合仕事でミスをしたときに、「何でいつもできないんだ」や「○○さんのせいで、また自分が怒られる」など人格否定や人的侵害になる可能性が高くなります。

しかし心理的安全性が高い場合、どんなふうに伝えると思いますか?

例えば「色んな業務をしてくれて助かるよ。だけど、最近資料に誤字脱字が多いから、一つ一つ丁寧に行おう」など、人ではなくタスクに対して否定するやり方です。



もう一つ「情報交換の活性化・独創的なアイディア」を抜粋すると、謙遜や譲り合いの精神が強い日本人が取り組みやすいこととしては、移動などの隙間時間に「最近仕事はどう?」など軽い質問からはじめ、徐々に距離が縮まったら「何を大切にしているのか?」など価値観や信念を聞いてみることが大切だといいます。

その結果、自身がやりたいことや大切にしている考え方を共有できるだけではなく、それが形となって実現することも可能になります。



いかがでしたでしょうか?

私もこの雑誌を読んで勉強になりましたし、普段は一人で仕事をしているからこそ、先生と他職員との連携や共有が大切だと感じました。

就活解禁まで半年を切り、本学でもスーツを着ている学生を見かけるようになりました。

就活をされる際や、今社会人という方もこの視点を参考にしてみてください!