京都光華女子大学 キャリア形成学部 キャリア形成学科 ニュース 【前編】長期休暇だからこそ読んでほしい、読書が苦手でもスラスラ読める本3選!

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【前編】長期休暇だからこそ読んでほしい、読書が苦手でもスラスラ読める本3選!

大学は春休みに入り、学生の出入りが少なく少し寂しさを感じますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

春休みに入り時間の余裕ができたという学生もいれば、逆に忙しくなった学生、様々だと思いますが、今回時間に余裕がある時にこそSNSをずっと見て他人と比較しては落ち込んだり、キラキラした部分をみて「これがない・足りない」と嘆くのではなく、本の世界観に触れて色んな気づきや学びを得て、日常生活や今後の人生に活かしてほしいと思って執筆しました。

本が苦手な方でも読みやすい文体でページ数が少ない本を中心にしています。

もちろん本が好きな方も楽しめる内容となっているので、安心してくださいね!

 

それでは早速紹介します!

まず1冊目は、村田紗耶香さんの『コンビニ人間』です。

この本は「普通とは何か?」を問われる本です。

難しいことを言ってそうな雰囲気ですが、文章自体は読みやすく回りくどい表現もないのでスラスラと読めますし、ページ数も約160ページと短い本なので読書の第一歩にはおすすめなのではないかと思います。

簡単な内容ですが主人公は小さい頃、小鳥の死体を見つけると母に「お父さん焼き鳥好きだから、焼き鳥にしよう」と言い出します。

そんな様子を見た家族や周囲の人は「この子は普通じゃない」という目で見ます。

また大学卒業後も大学生の頃から続けていたコンビニのアルバイトを10年以上続けます。そんな中アルバイトとして入社してきた男性が、「その年にもなってコンビニでアルバイトしているなんておかしい」といった言葉を投げかけます。

これを読んで「主人公は普通じゃない」と思いましたか?

そう思うことが悪いのではなく、育ってきた環境や周りの環境によって「これが普通」だと無意識の中で決めつけていませんか?

この社会を生き抜く中で、「大学を卒業したら就職するのが普通」「主婦だから家事や掃除がするのは当たり前」などと、自分や相手を縛り付けていませんか?

ただ主人公は『「私の正解」を出した結果、周りから引かれた。そういう結果になった』

ただそれだけです。

これがもし日本じゃなかったらどうでしょうか?

小鳥の死体を見つけたなら、生きるためにすぐにでも焼いて食べる国や人がいるでしょう。

各々が自由にやりたいように・好きなように生きている国や人に囲まれていたら、「この人はコンビニで楽しく働いている人」という認識になるだけです。

もし「こうすることが普通」と縛られているのなら、「それって本当?」「100%言い切れるの?」「何でそう思うの?」など自分に問いかけてみてください。

何か判断するために基準となる指標は必要ですが、必要以上に「普通はこうだよ」と使うことで、誰かの心や身体を苦しめることにも繋がるので、普通に囚われてモヤモヤする・何か苦しい・違うという感覚になっているなら、向き合ってみるのをおすすめします。

 

次に2冊目の本の紹介をしたいのですが、かなり長くなりそうなので今回はここで終わりにしますね!

また2冊目・3冊目の本の紹介は後ほど紹介するので、お楽しみに!