京都光華女子大学 キャリア形成学部 キャリア形成学科 ニュース 【中編】長期休暇だからこそ読んでほしい、読書が苦手でもスラスラ読める本3選!

ニュース

【中編】長期休暇だからこそ読んでほしい、読書が苦手でもスラスラ読める本3選!

前回の本の紹介はいかがでしたか?

ちょっと重たい内容かもしれませんが、「普通」という囚われから解放されると、生き方も気持ちも軽くなりますよ。

まだ前編を読んでいないという方は、そちらもチェックしてみてくださいね!

それでは2冊目の本の紹介です!

2冊目は、汐見夏衛さんの『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』です。

この本は、戦争と恋愛を掛け合わせた物語ですが、最近映画化もされていてご存じの方や映画を見たという方も多いのではないかと思います。

この本も回りくどい表現がなく、読み進めたいと思わせるような表現がたくさんあって、時間を忘れるほど読んでしまいます。

またページ数も約270ページで、泣きながら読んでも半日で読み終えることができたので、休日のひと時に読んでみるのも良いかと思います。

主人公は現代から戦争の時代にタイムスリップし、死の覚悟が決まっている特攻隊に恋をするも、その願いははかなく散っていきます。

しかし願いが叶わず切ないと思った矢先、百合囲まれた描写やお互いの本当の気持ちを知る場面があり、どこか温かさも感じられる内容です。

戦争を生き抜く人たちの暮らしや考え方に戸惑うことがありつつも、家族のように思ってくれている人たちに感謝しながら、一生懸命生き抜く女性の姿が描かれています。

本を読み進めていて感じたことは、「生きるのに条件を付けたり、何か付けたそうとしなくていい」です。

「どういうこと?」って思われたかもしれませんが、例えば「我慢するから、ご褒美を受け取れる」「努力すれば、必ず報われる」「○○ができるから、周りから認められる」「○○にならないと、愛されない」など、「○○だから、△△になる」って言葉、何度も自分に言い聞かせてきた方多いんじゃないでしょうか。

この本の中にも、女性がこのような言葉を言っていました。

「愛する家族や人がいて守らないといけないって言ったのに、何で自ら死に行かなきゃいけないの?死んでしまったら、守りたいものも守れないんだよ。むしろ愛する人や家族、みんなが悲しむんだよ。それなのにお国ためとか、自分が死んだら報われるとか意味わかんない」と。

心や体が辛いと感じたとき、どこかで我慢していたり、「こうすれば、絶対こうなる」と自分で勝手に条件をつけて苦しんでいませんか?

ここでも「それって本当?」「100%そう言い切れる?」と聞いてみてください。

また戦争に絡んでいるということもあり、平和で安心できる環境で育ってきて今も過ごせていることや、幸せは手に入るものや掴み取るものではなく、日常生活の中でありふれている幸せにどれだけ気づくことができるのか、またこうやって生きていることや大切な人がいることがどれだけ幸せなことか、改めて実感させられました。

 

いかがでしたか?

連続で重たい空気になってしまいましたが、本や筆者の世界観だけではなく、日常生活に落とし込めるところも、読書の魅力的なところだと思います!

それでは最後は明るい本の内容を紹介するので、楽しみにしてくださいね!