夏の空、ビー玉、サイダー、露草、etc…、青い色の記憶はいつも透明感に溢れています。青い絵本やペンなど別に透明ではないものも、なんとなくすっきりとひんやりしたイメージです。小学生のころ、水色のクレパスや群青色の絵の具が、クールな感じが大人っぽくて好きでした。

さて、こども心にずっと謎だったのが絵の具セットの「セルリアンブルー」です。「セルリアンって何？」と全く想像もつかず「水色じゃないの？」と思っていました。（この「水色」も水って透明やのに何なんやろ、と思っていた頃もありました。）今もセットに入っているのでしょうか。

調べてみると「セルリアン：澄んだ空のような青の、深い空色の」との事で、ラテン語のCaelum（空色）が語源だそうです。確かに小学生の写生の時に、空の色を塗るのに使っていたような気がします。

もう一つ調べて面白かったのが「ウルトラマリンブルー」です。なんとなく「とっても青」くらいに思っていたのですが、実際は「海を越えて渡ってきた青」という意味で、昔アフガニスタンで採掘されたラピスラズリが海を渡ってヨーロッパに運ばれたことから「ウルトラマリン」と呼ばれているそうです。

それぞれの色のコトバの意味を知ると、なんとなくロマンチックでますます青が好きになりました。

（幼児教育コース　下口美帆）