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こども教育の学び

保育実習Ⅱ、保育実習Ⅲに向けて

幼児教育コースでは5回の実習を経験します。その最後の実習として、保育実習Ⅱまたは保育実習Ⅲ、どちらかを選んで行います。保育実習Ⅱは保育所で、保育実習Ⅲは保育所以外の児童福祉施設で行います。

保育所は子どもが一日の多くの時間を過ごす場であり、保育所以外の児童福祉施設は、子どもたちの生活の場であったり、障害のある子どもへの専門的な支援を提供したり、地域の親子の子育てを支えるなど多様な役割を担う場です。子どもの生活を支え整える、という視点から、保育者の仕事について学んでほしいと願っています。

 

保育実習Ⅱでは、保育の現場での出来事から子ども理解を深めることと、保育技術を身につけることを目標に、事前準備をしてきました。履修生全員が2歳児を想定して保育計画を立て模擬保育を行いました。ふわふわとした色布や薄紙を使ってその感触を楽しめるような保育の例や、動きの真似を楽しむ遊びなど、模擬保育を行い、討議してよいものに修正していく時間を持ちました。

保育実習Ⅲは、学生の希望に応じて実習する施設が違います。今年は、児童養護施設、児童発達支援センター、児童館で実習を行います。

事前準備として、各自が実習に行く施設種別とそこでの保育者の役割について理解を深めるとともに、子どもとの関わりの場面から子ども理解と保育者の役割を考える意識を高めることを目標に取り組んできました。

具体的には、実習生と子どもたちとの関わりの映像を見てどのようなやりとりがなされているのかを読み取ったり、事例を読んでディスカッションをしたりしました。また、児童養護施設積慶園の桑畑祐治先生にもzoomで講義を行っていただき、児童養護施設の生活の様子をうかがうことで、施設の子どもたちへの理解を深めました。

保育実習Ⅲの事前指導はオンラインでの授業が大半を占め、学習に支障が出ないか心配でした。しかし、全体で学びを共有したい内容はzoomによるリアルタイム授業を、各実習施設別で学びを深める必要がある内容は、各施設種別に応じたオンデマンド教材を使った授業にすることができ、施設別の事前学習がより深まったように思います。

 

現場での実習は、学生にとって保育職のモデルを得る貴重な体験となります。感染症防止を怠ることなく、学びを深めることを期待しています。

実習後には、各自の実習中に心に残ったエピソードを読み解くことを試みていきます。

薄紙を使って

ぬきあし・さしあし・しのびあし