京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース たくさんの絵本との出会いより(保育内容「言葉」の授業)

ニュース

こども教育の学び

たくさんの絵本との出会いより(保育内容「言葉」の授業)

2021年度の授業も2回目となりました。保育内容「言葉」の授業では、保育実習室でソーシャルディスタンスに気を付けながら、たくさんある絵本を手に取って絵本を楽しみました。

 

授業後の振り返りの中で、「久しぶりに絵本を読んで、子どもの頃に読んだことのある絵本でも今読むと違う感想をもつようになった」「今までは絵本の読み聞かせを聞く側だったが、これからは自分が読む側になるんだと改めて思った」「絵本の面白さや仕掛けられた様々な工夫に気づくことができた」「子どもにとって新しい発見や触れ合いができる絵本というものに接する機会を尊重し、大切にできるようになりたいです」「絵本などには、子どもの疑問をつくり出したり、解決したり、とても成長できる道具だと思います。たくさん絵本を読んで、子どもに寄り添えるような教師になりたいです」「読んだことのある絵本を再び読んでみると、小さい頃は見えなかった作者の意図が見えてきて、面白かったです。シンプルな絵本でも作者の意図があると思うので、それを考えながら読みたいなと思いました」など一人一人が絵本との出会いで感じたことが書かれていました。

 

幼い頃に出会った絵本のことを思い出したり、新たな絵本と出会ったり…時間はあっという間に過ぎてしまったようです。これまでは読んでもらっていた立場から、これからは読み手となるんだという新たな責任感や使命のようなことも感じてもらっています。

そうですね。立場が変わると同じものを見ていても感じ方や考え方、接し方も変わっていくものです。今回はたくさんの絵本と出会ってお気に入りの絵本を見つけてもらいました。これからの授業の中では、絵本の読み手として、どのように読んだら子どもたちが絵本に興味を示してくれるのかということについて、声の大きさや抑揚の付け方、速度など実践しながら自分のものにしていってほしいと思います。

 

乳幼児期にたくさんの絵本と出会い、信頼できる保育者やお家の方に読んでもらう経験は何物にも代えがたい温かい心を通わせることのできる大事な経験です。そのためにはまず保育者が絵本を好きになることが大事です。また乳幼児期だけに限らず、小学校以降の読書の習慣とも大きく影響してくるものです。この機会にまず学生の皆さんが、たくさんの絵本と出会って絵本の世界を楽しんでほしいと思います。そして子どもたちに絵本の楽しさや素晴らしさを伝えていってほしいと思います。

幼児教育コースの皆さんは,早速,光華こどもひろばでの実践が待っていますね!

絵本を手に取って

たくさんある絵本の中から「お気に入り」を探しています