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教員コラム

豊かな感性

 よく「豊かな感性をもつ子どもを」といわれます。平成29年告示の幼稚園教育要領においても「幼児期までに育ってほしい姿」の10の姿として「豊かな感性と表現」が示されました。

 では感性とは何でしょうか。感性とは、外界の物事の印象を感じとる能力といわれます。感性が豊かであれば、それだけ対象から敏感に何かを感じとることができ、そこに感動が生まれます。感動が大きければ大きいほど、関心は高くなり、物事を知りたいという気持ち(意欲)も強くなります。物事に感動して、喜びや驚きを感じることは、関心をもつきっかけとなり、子どもが物事を知るための前提条件となります。だから、幼児期や少年期において、感動をもって生物や自然現象などの環境に触れ合う体験は、心情・情操面の発達のみならず、子どもの思考や認識能力、創造力の発達を促すうえで極めて重要なわけです。

 今日、「思考力、判断力、表現力」の重要性が指摘されていますが、一方で、こうした感性を磨き、感動する心を育むことも忘れてはいけないように思います。