京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 小学校教員に必要な知識を身につけていく授業(4) 〜 教育の制度・運営 〜

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こども教育の学び

小学校教員に必要な知識を身につけていく授業(4) 〜 教育の制度・運営 〜

京都光華女子大学・こども教育学科の「教育の制度・運営」(受講生70名余り)は、わが国の教育制度(学校や行政機関など)とその運営について学ぶ教職科目の一つです。

 この授業では、わが国の教育がどのような考え方に基づいて、どのような制度枠組の下で行われているか、その制度実態と課題等について学びます。

  • 前半では、明治以降わが国の学校制度がどのように発展してきたかを概観するとともに、その発展を支えてきた公教育の理念・概念や教育基本法にも触れながら、現代の学校教育がどのような考え方(理念)に基づいて行われてきているか、教育の理念的な側面を中心に検討します。
  • 後半では、わが国の教育がどのような制度的枠組の下で実施されているかを、国(文部科学省)や地方(教育委員会)や学校(学校経営)に焦点を当てながら考察します。以上から、わが国の教育が、行政機関(文部科学省や教育委員会)や学校を通してどのように展開されているか、その制度実態と特徴及び課題について学びます。

 この授業の学びのねらいは、次の3点です。

  • 教育の制度は法令に基づいて形作られ、その運営も法令に従って行われるため、教育の関連法令の構造や使い方について理解する。
  • 学校や行政機関(文部科学省や教育委員会)の制度的特徴と運営理念を理解する。
  • 教育における学校、家庭、地域社会の連携協力の重要性と、学校の危機管理の意義について理解する。

社会の変化とともに教育や制度がどのように変容してきたかを理解することも大切だと思います。コロナ禍の影響でオンライン授業を行っているため、リアルタイムで講義内容を学び、教育問題について一人でじっくり考えてレポートを作成します。例えば、「君が代起立斉唱命令裁判について、自分が裁判官であればどのような判決を下すか。その理由は?」「教育委員会廃止論に賛成か、反対か。その理由は?」「学校で歴史伝統文化を教えることの意義とは何か。」など、論争的な教育問題を取り上げることもあります。受講生から提出されたレポートについては、文章の書き方の指導とともに、細かなコメント付して返しています。受講生の皆さんには、教育学的な視点から自分の考えを論じられることを期待しています。

授業で取り上げるテーマの例

学習の成果