京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 授業紹介 〈教育・保育の歴史から学ぶ②〉

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こども教育の学び

授業紹介 〈教育・保育の歴史から学ぶ②〉

 京都市は、明治初期に、全国に先駆けて近代教育を始めようとしたところです。64の番組小学校が地域住民の力ででき、ここで役所、消防や郵便局といった働きもなされて地域の中心となりました。また幼稚園、特別支援教育も先駆的に始められました。京都市では、社会をより豊かにするために教育に力を注いできたのです。

 「京都市学校歴史博物館」という、明治期から今日に至る京都市の学校教育の資料を閲覧できる博物館があります。4年生の科目「保育内容研究」で事前学習をして、見学に行ってきました。元、開智小学校の校舎を博物館にしています。昭和11年の建物ですでに鉄筋で造られているというのが驚きですね。

 学芸員さんの講義の後、展示室の資料を見ました。ターフルという2人用の机、石盤からは教室内での学習の様子を、欄間や屋根瓦からは校舎の姿を知ることができました。教材に書かれた文字が旧仮名遣いであることに驚き、なかなかゴールできない双六を楽しむ学生らがいました。時代ごとの学校、幼稚園の子どもたちの遊ぶ姿の写真資料もゆっくりと見ることができました。教育/保育の歴史に自らも携わっていくのだと感じる時でした。

耐震工事中で、展示物が限られていたため、明治期、大正期、戦中の教科書を見ることができなかったこと、燭台つきのオルガン、スタインウェイのピアノを見られなかったことは残念でした。しかし、こんなにも近くに学校の歴史を学ぶことのできる博物館があることを知りましたので、ぜひ、再度足を運んでほしいと思います。

付記ですが、案内していただいた学芸員さんは元校長で、学生の一人がその卒業生であることがわかり、再会を喜びあうという一コマもありました。出会いは大切に、ですね。

京都市学校歴史博物館玄関で集合

歓迎していただきました

学芸員さんの講義を受けました

給食メニューの移り変わりがわかりました