京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 第1回英語教育フォーラム開催報告 「これからの英語教育〜つなぐ・つなげる・つながるために〜」

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第1回英語教育フォーラム開催報告 「これからの英語教育〜つなぐ・つなげる・つながるために〜」

京都光華女子大学では、9月12日(日)に第1回英語フォーラム「これからの英語教育〜つなぐ・つなげる・つながるために〜」を開催しました。

本学園は、平成 26 年度に文部科学省の「英語教育強化地域拠点事業」にも採択されており、小・中・高における英語教育の円滑な接続を通して、自国の文化を理解・発信するとともに、グローバル社会で通用するコミュニケーション能力を児童・生徒に育んでいくために力を入れてきました。

本学こども教育学科の田縁眞弓先生が中心となって企画された今回のフォーラムでは、2020 年に教科化されたことを受けて大きく変わろうとしている小学校における英語教育について、関連分野の第一線でご活躍の登壇者をお迎えし、様々な視点から考える機会を持ちました。

【登壇者】

  • 直山 木綿子 先生(文部科学省初等中等教育局視学官、国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官)
  • 泉 惠美子 先生(関西学院大学 教育学部・教育学研究科 教授)
  • バトラー 後藤 裕子 先生(ペンシルバニア大学教育大学院言語教育学部 教授)

 

直山先生のお話からは、「小学校外国語から中高へ」をテーマに、学校における外国語教育を取り巻く状況を調査結果に基づいてご紹介いただき、小中連携を深めることの大事さやその強化に向けたポイント(情報交換・研究交流・連携カリキュラム作成など)について教えていただきました。

泉先生のお話では、「授業研究・教師教育の視点から」をテーマに、学校における英語教育の充実や教員の指導体制の見直しに関して、共同研究の知見や学会の取り組みなどをご紹介いただき、実践を振り返ってそれを次につなげるために、学び続ける教員の姿勢こそがカギとなることを教えていただきました。

バトラー先生のお話からは、これからの実践を考えるヒントとして、「デジタルでつながろう」をテーマに、デジタルテクノロジーを使った言語教育に関するアメリカと日本の実践例をご紹介いただきました。そこで、すべてを完璧にやろうと思う考えから解放され、子どもたちと一緒に学ぶというマインドセットを持つことが最も大事であると教えていただきました。

最後のパネルディスカッションでは、教員を目指す本学の学生からの質問に対して、登壇者の方々から貴重なアドバイスをいただくほっこりするような場面も見られました。また、コーディネーターの田縁先生からは、今回のフォーラムで得ることができた情報を持ち帰って、「いかにこれらを実践に活かせるか?」「自分にできること・やれることは何か?」について、各々が考えていく際の一つのヒントとして、場面と状況を考慮して「何のために?」(目的)を常に問いながら、子どもたちを中心に据えて「つなぐ・つなげる・つながる」ことが必要であるとお話いただきました。

当日は、対面とオンラインを合わせて530名を超えるたくさんの方々にご参加いただき、学校における英語教育がいかに重要なテーマとなっているのかを実感することができました。

本学では、こども教育学科を中心に、今後の英語教育の充実に向けて、これからも積極的に取り組み、情報配信してまいります。

開会式・閉会式の様子

登壇者講演の様子

パネルディスカッション・質疑応答の様子