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こども教育の学び

「小学校英語指導演習」の授業風景

こども教育学科現4回生は、「英語科指導法」が必修化される前の最後の学年ですが、来年度から新採教員として小学校の教壇に立てば、当然、小学校3~6年生の英語の授業を担うこととなります。

さまざまな研究によれば、自分の英語力に対する不安と並んで多く挙げられているのが、ネイティブスピーカーであるALT(Assistant Language Teacher)との協同授業運営に対する不安です。

そこで、後期開講の「小学校英語指導演習」では、TESL(Teaching English as a Second Language)専攻中の大学院生AquannaさんにALT役で授業にボランティアとして参加してもらい、受講生たちは協同授業の模擬授業を行っています。

模擬授業の実施前に、対象学年や学習単元を受講生が自分で決めて授業研究や授業準備を行いますが、その際、模擬授業でALTにどのような補助をしてもらうか、Aquanna先生とも話しあって具体的に考えていきます。また、教科書の単元学習の他に、毎回、季節に合わせたアメリカの行事をAquanna先生から学び、その行事に因んだ活動を組み入れることも条件としています。このような異文化体験学習は、来年度からの実際の授業できっと役立つことでしょう。

今回は10月のHalloweenをテーマに、3人の受講生が、それぞれ工夫を凝らした授業を行いました。模擬授業のうち、異文化理解の授業内容を主に紹介します。

①OHさんは、「I like色/スポーツ」学習の後、Halloween定番のゲームapple bobbing(水をはったタライにリンゴをたくさん浮かべ、手を使わず口でつかみ取り取りするゲーム)に、コロナ禍ならではの工夫を凝らしました。リンゴやお化けの絵を用意し、ストローで吸い上げ、移動させたら得点とするゲームです。チーム戦にしてみんなで盛り上がりました!

②NMさんは、単元学習「好きな果物や野菜でパフェやピザを作る」学習の後、かぼちゃ・魔女・フランケンシュタインの「福笑い」ゲームを用意し、顔のパーツを英語で覚える作業を工夫しました。

③KHさんは、アルファベット学習にゲームの要素を取り入れました。チームになって、小文字aで始まる単語をどれだけ書けるか、みんな必死で考えました。Halloweenの由来学習も役立ちましたし、お化け・黒猫・こうもり・魔女の「お面作り」もしました。作業中に聞かせてくれたHalloweenの歌も楽しかったです。

ALT先生との協同模擬授業 / apple bobbingゲーム

「I like色/スポーツ」の学習

野菜と果物と「福笑い」ゲーム

アルファベット学習と「お面」(hair band)作りゲーム