京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 授業紹介 図工科指導法 版画の活動②~木版画

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授業紹介 図工科指導法 版画の活動②~木版画

図工科指導法の授業で木版画の授業を行いました。

 

紙版画からステップアップして、技法も複雑になります。

なんといっても「彫刻刀」を使うので、緊張感が漂います。

安全に刃物を使うための持ち方や注意点、補助板の効果的な使用法をよく確認し、子どもにどう伝えるかも考えてから取り組みました。

 

実際に彫り始めると、「うわ~、懐かしい」と小学生の時を思い出し、「ここを白くしたい!」「ここは模様がきれいに出るようにしたい」と頑張って彫り進めるなど、楽しみながら積極的に取り組んでいました。補助版の使い方では、使ってみて「なるほど、こういう仕組みか」と分かった学生もいました。

 

今回は摺りの発展技法も経験しました。

伝統的な黒一色に加えて、カラー刷りやグラデーション技法、摺った後に紙の裏から着彩する裏彩色など、それぞれ興味のある技法にチャレンジしました。

版画ならではのキリッとした美しさがありつつ、オリジナリティも感じられる作品ができて、皆満足気でしたよ。

 

先生になった時に自信をもって活動できるように、楽しさと専門知識・技法の両方を体験し、それをどう子ども達へ伝えるか、考える授業を心がけています。

補助板を机のふちにひっかけて、手前から向こう側へと彫っていきます

輪郭の太い線と毛並みの細い線で彫刻刀を使い分けて表現しています

カラーグラデーションにチャレンジ!

きれいにできました

裏彩色の作品です。黒に水彩の色が映えますね