京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 大学間連携の取り組み:合同卒論発表会を開催しました

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大学間連携の取り組み:合同卒論発表会を開催しました

「大学間連携」は、大学の教育力を高める一つのあり方として注目されてきました。教育の質を維持し、向上させていくために、大学同士が「協同」することによって、お互いの長所を吸収し合い、学び合いながら、共にレベルアップを図ることができます。

1月29日(土)には、京都光華女子大学こども教育学部と大阪大谷大学教育学部の令和3年度合同卒論発表会が開催されました。当初、対面を予定していた発表会は、現下の感染状況等に鑑み、Zoomによる開催となりました。両大学から各8名が発表に参加し、3時間にも及ぶ交流を通して、自らのものの見方・考え方を広げて深める有意義な時間となりました。

当日発表された卒論のテーマですが、大学での学びを活かして就学前教育や初等教育において注目されている以下のようなものから、

・アクティブラーニング、キャリア教育、インクルーシブ教育、食育、防災教育、レジリエンス、学力格差、保幼小連携、国語科指導、他

広い視点から自らの興味関心に基づいて設定された以下のようなものまで、実に多様でした。

・第二言語習得、里山保育、楽曲の演奏と解釈、有効な叱り方、児童期の外遊び、大学生の身体装飾の意識、他

 

当日の司会・進行も両大学の学生が務めてくれて、学生が主体となって進められた今回の発表会ですが、参加した学生はどのようなことを思ったのか、参加者の声をいくつか紹介します。

  • 同じように教育について学んできた他の大学の皆さんと交流する機会がほとんど無かっので、このように様々な視点から教育に関わるお話を聞くことができて良かったです。皆さんがどんなことに問題意識を持ち、研究したのかについて聞くことで、就職してから学びや成長にもつながると思いました。
  • 教育という大きなテーマは同じでしたが、研究内容、研究方法などが様々で聞いていてとても楽しかったです。自分の中で教育について学びが深まりました。
  • 多くの卒論の内容から、教育という一点においても多くの観点があるのだということを感じることができました。また、私は中学校国語の免許を取ろうとしているため、書道の教育に着目した研究内容には感銘を受けました。自身も中等国語の教育について考えを深めていきたいと思います。
  • 内容はどれも面白く、勉強になるものばかりでした。特に、第二言語についての研究では、実際に海外へ行かれ、日本との比較を詳しく行っておられることに、とても感心いたしました。
  • 実体験から研究につなげている内容など、今後の実践に繋がる研究、すごく貴重なお話を聞けました。興味深い内容ばかりで聞き入ることができました。
  • 様々な研究テーマに触れることができ、多くの新たな知見を得ることができました。既知情報についても、異なる観点から見ることで新たな発見をすることができ、知識をより深めることができたと感じております。
  • 卒論の中で、こだわりを持って取り組んだ部分について、お褒めのお言葉をいただき嬉しかったです。また、いただいた感想や、質問にお答えするために自分の考えの根拠や、活動内容の意図をしっかりもつことの大切さを改めて実感しました。自分の大きな成長に繋がりました。
  • 今日の発表を聞いて、どの発表も印象に残る素敵な発表でした。交流を行うことによって、様々な分野の知識が増え、新たな発見や疑問を生むことができました。また、自分の考えと照らし合わせながら発表を聞くことで、より学びが深まったと実感しました。発表内容に含まれていた発表者の思いや提案が、この先実現していくと良いな、と思いました。

卒業後、教職に就く人にとっても、別の道に進む人にとっても、自らの興味関心を深めて研究を進め、学術的な観点から書き上げた卒論執筆の経験は、かけがえのない財産になることでしょう。そこから一歩進んで、発表に向けて自らの卒論を振り返り、他者の卒論にも触れることができた今回の発表会は、大学での学びの成果を実感し、次の課題を見つけて前に踏み出すための貴重な機会となったはずです。

こども教育学科では、これからも学生の深い学びを支える取り組みを積極的に実践していきます!

卒論発表会の様子1

卒論発表会の様子2