京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 最先端の英語教育に向けた幼大連携の試み

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最先端の英語教育に向けた幼大連携の試み

小学校で英語が教科化され、大学入試での共通テスト刷新と共に、日本の英語教育は英語運用力の構築に向けて大きく変わろうとしていています。そんな中、昨今は英語で保育を行うインターナショナル幼稚園なども増え、英語学習のスタート年齢がどんどん早まってきています。

日本語以外の言葉に出合うことで、一体何を言っているんだろうと思考し、相手に思いを伝えるためになんとか身振り手振りを使ったり、知っている英語を並べたりした経験は皆さんにもあるかもしれません。子どもたちも同じで、そういった2番目の言葉との出会いを通して思考・判断・表現の体験を重ねる豊かな英語指導が幼稚園でも始まっています。

単にゲームなどを通してたくさん英語の単語や表現を覚えたり、ネイティブの発音を繰り返すといった知識・技能指導だけでなく、子どもたちが考えながら「使う英語」を、絵本やたくさんの活動を通し学びます。そこには、普段から子どもたちのことをよく知り、ネイティブの先生方とのコミュニケーションの橋渡しができる幼稚園の先生方の役割はとても大きいです。わからない英語をすぐに日本語に訳すのではなく、子どもの立場に立ってネイティブの先生に質問したり、簡単な表現に言い換えるようお願いすることで、「わからなかったらこうすればいいんだよ」というお手本を示してもらいます。

京都光華女子学園では、本年度より早期英語教育の専門家である大学教員が週1回の幼稚園英語指導に関わり、ネイティブ教員・担任の先生・保護者・専門家がチームとなって子どもの英語学習を支える試みをスタートしました。本年度は、担任の先生を対象に、どのように子どもたちは英語を学ぶのか、先生たちはどのようにその指導に関わるのかという研修を2回行ってきました。

先日は、幼稚園において英語授業の保護者参観が催されました。時節柄、zoomでの参観となった組もありますが、お家の方には、子どもたちの指導の実際と生き生きと活動する子どもたちの様子を見ていただきました。それぞれの活動がどのような目的で行われているか、また、お家ではどんな形で子どもたちの英語学習を支えればよいのか、というミニレクチャーも大学教員が行いました。このような幼大連携の試みは他では見られない本学園の特色と言えるでしょう。

ネイティブ教員と担任の先生による英語レッスン(参観日)

大学教員による保護者対象「英語教育ミニレクチャー」