京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 「光華ビジョン2030の具現化と光華一貫教育の推進」を開催しました!

ニュース

イベント

「光華ビジョン2030の具現化と光華一貫教育の推進」を開催しました!

3月24日(木)には光華女子学園教育研究会「光華ビジョン2030の具現化と光華一貫教育の推進」が開催されました。

本学園は、同じ敷地内に幼稚園から大学院までを擁する総合学園としての強みを活かして、各教育段階の連携・接続を意識した一貫教育の推進を目指してきました。

今回の教育研究会では、各学園が2021年度の取組みについて交流するとともに、2022年度に向けた研究の方向性を具体的に共有することを通して、組織的な共通認識を図り、更なる成果を積み上げていくことを目的として行われました。

特に、光華幼稚園における実践は、本学こども教育学科の田縁眞弓先生とザックストリックランド先生が中心となって取り組んできた最先端の英語教育に向けた「幼大連携」の試みでもあります。

【当日のプログラム】

  •  「光華ビジョン2030の実現に向けて必要なことは何か」

京都光華女子大学学長による講演では、教育や政策を通した効果的な教育的実践として、SEL(社会性と情動の学習)を取り上げ、非認知的能力を育成することの重要性について話されました。

  • 参加者からは、「非認知能力を育てることの重要性を感じ、算数科において、その関係性を考えてみたいと思った」との感想が寄せられました。

 

  •  「光華女子学園の魅力・質の高い教育の創造:思考力・判断力・表現力を育成する光華メゾッド」

京都光華女子大学こども教育学科学科長による講演では、一貫教育の枠組みの中で思考力・判断力・表現力を磨く教育方法・指導プロセスとして「光華メゾッド」に関する理解を深めました。

  • 参加者からは、「思考力・判断力・表現力の育成が不可欠になった学校現場において、少ない授業時数でより大きい効果を得るための教育手法の確立の重要性を再認識し、その一端を担う立場として、次年度から積極的に実践していきたい」との感想が寄せられました。

 

  • 小・中・高等学校の実践発表「質の高い問題づくりと問いの開発」

高校からは、華やぎシートの導入(DALタスク作り)や社会科(歴史分野)における教科特有の思考力に焦点をあてた実践発表がありました。

中学校からは、DALタスク設計による授業案の作成と実践(ディープアクティブラーニング)や国語科における教科特有の思考力を問う良問づくりに関する実践発表がありました。

小学校からは QFT手法を用いた国語科や算数科における実践発表がありました。

 

  • 幼稚園の実践発表「光華幼稚園英語教育の開発:新しい幼児英語教育の取組み」

幼稚園からは、京都光華女子大学こども教育学科との連携による年長組、年少組向けの英語教育の検討について実践発表がありました。保護者に向けた情報配信(幼児期の英語教育の大切さなどの理解共有)及び協力体制(英語レッスン参観)に関する映像も上映され、実践の様子がよく伝わりました。

 

  • パネルディスカッション2022年度の取組みに向けて」

パネルディスカッションでは、光華幼稚園の英語推進担当の教員らと京都光華女子大学こども教育学科の教員らによる討議が行われました。大学からの研究知見を幼児教育の現場に取り入れ、児童の発達段階に応じた教育特性を活かして指導を多様化・充実化していくことについて話されました。

 

当日、参加した本学園の教職員の感想を一部ご紹介します。

  • 改めて、どんな力を生徒に身に付けてもらいたいか、そのためにどのような指導をしていこ うか、という再検討のきっかけになりました。
  • 自身が所属する校種だけでなく、他の校種の実践や方針を聞くことができ、とても学びの 多い時間となりました。
  • 主体的な学びに必要な教育的アプローチについて、個別具体的な実践例をいくつも拝聴でき、先生方の努力と創造性に素晴らしさを感じました。従前の授業の枠組みがある中、新たな指導を試行錯誤されることは、多様な労力と多量なエネルギーを要するでしょうし、とても頭が下がる思いと共に励みとなりました。
  • 日々自分が実践している教育について見直す良い機会になりました。児童生徒一人ひとりが持っている能力・特性などをきちんと理解して、力を伸ばす方法を模索していきたいと思いました。

 

本学園は、幼児教育から高等教育までの一貫教育を提供することで、子供たちの学習面と生活面の連続性を重視しながら長期的な視点に立った効果的な教育活動を提供しています。その取り組みについて、これからも積極的に情報配信していきます。

京都光華女子大学学長、こども教育学科学科長の講演

小学校、中学校、高等学校の実践発表

幼稚園の実践発表とパネルディスカッション