京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 授業紹介「保育内容研究」〈京都市学校歴史博物館に見学に行きました〉

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授業紹介「保育内容研究」〈京都市学校歴史博物館に見学に行きました〉

 4年生の学外見学で、京都市学校歴史博物館へ行きました。

 まず、講堂で学芸スタッフさんの講話を聞きました。「京都は、全国で先駆けとなって学校教育をはじめようと、64の番組小学校をつくったのです。そのことを誇りに思っています。」との熱いお話に惹き込まれていきました。机の上に用意してくださった「石盤」に「石筆」で書き、明治時代の学習スタイルを体験しました。

 展示室では、明治期の小学校、幼稚園、特別支援教育の教材を見ました。当時の本格的な実験道具やピアノ・リードオルガン、フレーベルの恩物を目にすると、教育の歴史の始点がわかります。そして時代を経て戦時中の記録、児童が書いた文章と写真記録も見ることができました。変遷表をたどり、「出身校が番組小学校だった」と歴史の深さに驚く学生もいました。給食のメニュー模型と年表を見比べて「おじいちゃんが子どものころ」「お母さんが子どものころ」「自分が子どものころ」と語り合いました。

 

 学生の感想を紹介します。

・石盤は消さなければならないので、その時間に学んだことは全て頭に入れておかなければならないと知り驚きました。その後開発された鉛筆、ノートは非常に便利なものだと思いました。

 

・幼稚園を「おさなごのその」と呼び、フレーベルの恩物をつかって幼児教育をしていたことがわかりました。

 

・黒塗り教科書を初めて間近で見て衝撃を受けました。少し学んだ程度であったので、今回実際に見ることができ勉強になりました。

 

・歴史を経て、全員が学校に通い自分の筆記用具で勉強できることの大切さ、毎日おいしい給食を友達と食べられること、入学して友達と進級し卒業できることの素晴らしさを感じます。

 

・教育というものが本当に長い歴史であるということを今回の見学で感じました。その歴史のある教育というものに、自分が携われるのだと考えると感慨深い思いがあります。

 

 

 今日に至る教育の歴史の実際を見ることができました。自分の進路と重ねて考える時であったことでしょう。貴重な経験となりました。

二宮金次郎像のお迎えで入館します

石盤に書きながら講話を聞きました

修身の栞を読んでみました

尋常小学校および国民学校の教科書を見ました

いつも歓迎してくださりありがとうございます