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こども教育の学び

算数科指導法の授業紹介

【学内に小学校があるからできた!―算数科指導法の模擬授業】

「実践的指導力」の育成が求められてから、教員養成を行う大学の多くは、授業の中に模擬授業を取り入れ、大学生のうちから「実践的指導力」を高めることを試みています。そのため、模擬授業は、教員を目指す大学生にとって重要な教育活動の一つと言えます。自らが教師役になり、大学生を児童役にして授業を行うことにより、教壇に立つということが具体的にイメージできるようになります。そして、先生や児童役からのアドバイスをもらうことで、今後の授業改善にもつながります。また、たとえ上手くいかなかったとしても、事前に授業を準備することの大切さも実感することができます。

 

模擬授業に至るまでに、1年次は、各教科の概要を学び、2年次生から教職にかかわる授業が中心になっていきます。各教科等の目標や教育内容が記載されている学習指導要領を使いながら、教科の本質を学んでいきます。例えば、「算数」は「算数科指導法」のように、各教科の指導法の授業に変わっていきます。この指導法の授業で行われるのが模擬授業になります。

 

では、模擬授業の準備や実際の様子について紹介します。各教科によって細かい方法は異なりますが、 ほとんどの教科は3~4人のグループで行います。扱う教材は、先生に指定されることもあれば、教科書を参考に自分たちで決めることもあります。まず、授業全体の計画を練っていき、指導案を完成させます。その指導案をもとに班で分担して30分~45分の授業を行います。

 

今年度、「算数科指導法」では、学内に小学校があり、日頃から連携ができていることを活かし、大学に児童を招いて、実際に児童を対象とした授業を行いました。6学級で実施しましたが、各学年の児童の反応の違いや学級経営の様子など、例年にはない学びが多くありました。