京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 「こどもと絵本(認定絵本士養成講座)」の紹介

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「こどもと絵本(認定絵本士養成講座)」の紹介

「絵本」は、子どもたちが物語を聞いて楽しんだり、言葉の楽しさや美しさに気づいたり、想像上の世界や未知の世界に出会って様々な思いを巡らしたりすることのできる乳幼児期の子どもたちにふさわしい児童文化財です。

皆さんも一人一人のお気に入りの絵本があったり、お家の人に絵本を読んでもらったりした経験がおありではないでしょうか。

2年生の保育内容(言葉)の授業でもたくさんの絵本と出会い、絵本をお互いに読み合う経験を重ねています。光華こどもひろばや保育所・幼稚園の実習などでも絵本を取り上げることは多々あります。

 

令和4年度から、3年生を対象に認定絵本士養成講座を開講しています。大学の授業とは異なり、独立行政法人国立青少年教育振興機構が進めておられる「認定絵本士」という『絵本の魅力と可能性を伝える役割を担う人材の育成』を目的としている講座です。

絵本について「知識を深める」「技能を深める」「感性を磨く」という目標の下に、

「絵本とは何か」「さまざまな絵本のジャンル」「絵本と出会う」というテーマでこれまで13回開講しました。11回目までは大学の教員がそれぞれの分野で、講座を担当しました。12回以降はより専門的なゲストスピーカーをお招きしてお話をお聞きしています。

 

 12回目は「絵本と出会う③図書館での出会い~絵本の活用及び地域連携の可能性~」をテーマに京都市の図書館の職員の方に来ていただきました。知っているようで知らない図書館の様々な事業や他機関との連携等について具体的にお話をお聞きしました。

 13回目は、「絵本と出会う④(書店での出会い)」のテーマで、絵本専門店の店主の方からのお話をお聞きしました。子どもたちが絵本と出会う場として、絵本の専門店があり、京都府下にある絵本専門店を紹介していただくことができました。絵本専門店では、子どもたちのために良い絵本を選書して置いておられるということでした。

 講座を受講した感想として、『知らなかった図書館での取組や地域との連携についてお話をお聞きし,勉強になった』『絵本専門店があることを知らなかったので、お店自体に大変興味が湧いた』といったことが多く書かれていました。

 

 後期になると、ゲストスピーカーの方のお話がほとんどです。例えば絵本作家さんや実際に小学生に対しておはなし会を開催しておられる方々から専門的なお話をお聞きします。受講者には、大変興味深いお話がたくさん聞けることだと思っています。

この講座では、絵本の読み聞かせ技術の獲得だけではなく、『絵本』というものの理解や読者に合わせた絵本選びの大切さ、絵本の製作に関わっておられる方の思いに触れることができます。これらのことを通して、将来保育者や教育者自身が絵本の魅力に気づき、楽しむことを知ってほしいと思っています。そして実際に保育者や教育者となった時には、絵本の楽しさや魅力を伝えるなど絵本を通して子どもたちと向き合い、応答的なかかわりをすることで絵本好きな子どもたちを育てていってもらいたいと思っています。また地域でも絵本や本の魅力を伝えていってもらいたいと願っています。

図書館での出会い~図書館での取組の紹介より~

図書館での出会い~子ども読書の日の取組の紹介より~

書店での出会い~本日の講師の先生の書店の紹介の様子より~

書店での出会い~絵本専門店での実際の絵本配架の様子より~