京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース スケッチブックシアターを知っていますか?

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スケッチブックシアターを知っていますか?

 スケッチブックシアターは、既成のスケッチブックを使って作成した視聴覚教材です。リング部分を利用してめくる、画用紙部分に切り込みを入れる、袋状のものを貼り付ける、といった工夫をして作ります。その仕掛けを利用して、緩急をつけて演じます。

 

 4年生のTさんは、スケッチブックシアターをテーマに卒業研究に取り組みました。他の視聴覚教材に比べて、スケッチブックシアターについての実践報告や先行研究が少なく、調査に苦労しましたが、比較を通して、「持ち運びができる」ことが独自の特徴であることを明らかにし、そのことを生かしたスケッチブックシアターを7種類作成しました。夏季期間、相当な日数をかけて作りました。

 さて、スケッチブックシアターの演じ方を検討し、子どもたちの様子を見るために、幼稚園で実践させてもらいました。3作を実演しましたが、子どもたちはだんだんに前のめりになっていって見てくれました。絵が飛び出し、変化するのが、手品のようです。あてっこする子どもたちの声も弾んでいました。給食前のひと時、楽しく過ごすことができました。

 同席したゼミ仲間と、実践を振り返りました。スケッチブックという小さな枠に子どもたちが集中して目を向けることができるのは、この教材の長所であること、スケッチブックを提示する高さと子どもの目線の高さを同じにしたらいいのかな、と討議が弾みました。

 まだまだ、メジャーではない教材ですが、作ったスケッチブックシアターを活用して、よい実践に活かしていってほしいと思います。

何が出てくるかな