京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 〈保育実習ⅡⅢ合同実習報告会を行いました〉

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〈保育実習ⅡⅢ合同実習報告会を行いました〉

 保育実習ⅡⅢ合同実習報告会は、例年「実習中に印象に残ったエピソードを読み解く」をテーマに実施しています。3年ぶりに対面開催しました。小講堂と太子堂、2か所に分かれて、グループごとに選んだエピソードをロールプレイで演じ討議をするという方法で行いました。それぞれの部屋には学科教員および、コメンテーターとして愛光兜台こども園の生井先生、下田部保育園の大西園長をお迎えしました。下記のようなエピソード題です。

小講堂 太子堂

Aくんの心情の変化

こそこそ話によるトラブル

お野菜食べられたよ!

ブランコの取り合い

トラブルのときのAちゃんの気持ち

外遊びでの相撲

午睡前の出来事

公園での秋見つけ

想いを伝えられた子どもたち

設定保育のお片付け

 

このように、異年齢保育での子ども同士の協力や励まし、けんか中とその後の気持ち、設定保育中の想定外の出来事、秋の自然を楽しむ子どもたちの姿、を、実習生、保育者、A児、B児、C児、D児、の札をつけて演じました。今回のロールプレイの特徴は、いずれのグループも子ども同士のやり取りを取り上げて演じていたことです。グループでの考察を受けて、フロアーからの感想、質問がありました。

 

 学生の感想を紹介します。

「エピソードをロールプレイで再現し、自分がその立場に立つことで初めてわかることもあると思いました」

「役になりきることで、その時の子どもはどのような気持ちだったのかを考えることができた」

「ロールプレイを見て、子ども、保育者、実習生という3つの視点から考えることができた」

「一瞬で考えて声かけすることはむつかしいと思った。普段から子どもと他の保育者の考えを聞くという繰り返しによって、できるようになるのかと思った」

「自分だったらどのような行動や言葉を使ってかかわっていたかな、と考える機会になりました」

 

 2時間に渡るロールプレイと討議を通して、一人一人の子どもの気持ちを理解しようと懸命な学生の姿、実習生としての自分のかかわりを振り返ろうとしている姿がありました。その成長を頼もしく感じました。

 コーディネーターの先生からは、「明日の保育にどうつなげていくか」という視点の提示があり、「保育専門職として発達をきちんと知ってかかわること」の大切さと「毎日のかかわりの積み重ね」の重要さについても、コメント頂きました。「園内研修でもロールプレイをしてみたい」と言ってくださり、ご参加いただけて本当によかったと思います。

 コロナ渦中に入学したこの学年ですが、幼児教育コースのすべての実習を終えることができました。学生代表より、たくさんの方々の力添えがあったことへの感謝が述べられ、ともに歩んだ仲間と称え合い、実習報告会を終えました。

 

「こそこそ話によるトラブル」ロールプレイの様子

「想いを伝えられた子どもたち」ロールプレイの様子