京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 生活科指導法の授業を紹介します~おもちゃ作りの学習~

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生活科指導法の授業を紹介します~おもちゃ作りの学習~

生活科指導法では、教材や指導に対する理解を深めることはもちろん、模擬授業を通して実践的な指導力を育成することを目指しています。

 

今回は、小学2年生を対象にした「身近な素材を使ったおもちゃ作り」の単元の模擬授業についてご紹介します。学生は、模擬授業に向けて、おもちゃ作りを通して、児童は何を学び、どのような力が身に付くのかについて議論したり、実際におもちゃを作りながら児童の気付きや思考について考えたりしました。

模擬授業では、教師役の学生と児童役の学生に分かれて行い、授業者は一生懸命考えた授業を実践しました。児童役の学生は、児童になりきって楽しみながら取り組みました。

 

学生のコメントをご紹介します。

・模擬授業をしてみて、児童への話し方や板書の仕方に配慮が足らず、児童を困らせてしまうことがあり、課題を感じました。一方で、児童の発言をしっかり拾いながら授業を進められたことには成果を感じました。

・振り返りを書く時間は十分に取れたと感じていますが、おもちゃに触れて遊ぶ時間をもっと確保するべきだったと思いました。また、教材研究の段階で「活動中に、材料を間違った方向に切ってしまう子がいるかもしれない」と予想し、予備の材料を準備していましたが、本当にその通りになったので、準備の大切さを感じました。

・授業の趣旨を忘れてはいけないことを感じました。今回の授業の趣旨はおもちゃを改良することでしたが、より進むヨットカー作りではなく、見た目を気にしたヨットカー作りになってしまったグループがありました。めあてに沿った学習となっているかを児童と再確認することも必要だと感じました。

 

課題を感じつつも、「おもちゃ作りを通して、みんなが楽しく学ぶ学習」を実感することができたのではないかと思います。

みんなで話し合っておもちゃを改良する様子【おもちゃ名:ヨットカー】

色付きのシートを使って飛んだ距離を競う様子【おもちゃ名:ぴょんコップ】

色付きシートの先に缶を並べて工夫して遊ぶ様子【おもちゃ名:ぴょんコップ】