京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 小児・乳児に対する救命救急講習を受講しました

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こども教育の学び

小児・乳児に対する救命救急講習を受講しました

幼稚園教員免許及び保育士資格取得のための1年生の学びの科目に「保育内『健康』」があります。この科目で、幼児の不慮の事故、幼児が事故に遭いやすい要因、安全管理と安全教育などについて学び、乳幼児期は周りの大人が責任を持って子どもの命を守らなければいけないことを確認しました。

春休みに入って右京消防署の方に来ていただき、1年生全員が小児・乳児を対象とした救急救命講座を受講しました。自動車運転免許取得の時に成人を対象とした普通救急救命講座を受講したことがある学生さんは多いのですが、小児を対象とした講座は初めて受講する人がほとんどでした。

2時間程度、乳児や小児の人形を用い、AEDの使用方法を含めた小児・乳児に対する心肺蘇生法(胸骨圧迫と人工呼吸)の理論を学び、実践を行いました。

受講者全員が真剣に講習に取り組んでいました。

以下に受講した学生さんの感想を挙げます。

子どもたちの事故や怪我に注意を払っていたとしても、事故などに会う可能性がある。そういった中で大切になってくるのが、心肺蘇生法を行うことができるということである。しかし、心肺蘇生法でも乳児では二本指で胸骨圧迫を行うのに対し、小児は片手で行うということなど、乳児と小児では方法も違うので正しい知識と方法で行う必要があることを知った。また、周りの人への助けの求め方やAEDの使用方法なども理解しておく必要がある。そういった知識や理解が子どもたちの命を守ることに繋がることになると思った。

知識のみを知っていてもいざという時に役に立たなければ意味がないと考えた。そして、もし事故が起きてしまった時に備え、日頃からシミュレーションや講習などにより動ける力を発せられるようにしなければならないと思った。今回学んだことを保育者や母親となった時に生かしていきたい。


心肺蘇生を行わなければならない場面に遭遇しないに越したことはありませんが、この講習で学んだことをもとに、いざというときには子どもの命を守るために落ち着いて行動できるようになっていただきたいと思います。

小児の救急救命の手順について説明を聞いている様子

赤ちゃん人形を用いて、心肺蘇生を行っている様子