京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 「思考力・判断力・表現力を磨く光華一貫教育の創造」を開催しました!

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「思考力・判断力・表現力を磨く光華一貫教育の創造」を開催しました!

3月23日(木)に光華女子学園教育研究会「思考力・判断力・表現力を磨く光華一貫教育の創造」を開催しました。

本学園は、同じ敷地内に幼稚園から大学院までを擁する総合学園としての強みを活かして、各教育段階の連携・接続を意識した一貫教育を推進してきました。

今回の教育研究会では、各学園が2022年度の取組みについて交流するとともに、2023年度に向けた方向性を具体的に共有することを通して、組織的な共通認識を図り、更なる成果を積み上げていくことを目的として行われました。

【当日のプログラム】

・ 「非認知的能力の育成」

京都光華女子大学学長による講演では、効果的な教育的実践として、非認知的能力を育成することの重要性を取り上げました。特に、それに関わる15つの心理的特性のうち、「自己制御」と「好奇心」に焦点をあてて、関連の研究的知見を踏まえ、教育的介入の可能性について触れました。対人関係スキルや主体的な姿勢・態度にも関連のあるこれらの力を、「光華一貫教育」の視点にも取り入れて進めることが目指されています。

 

「光華一貫教育とWell-Being

京都光華女子大学こども教育学科学科長による講演では、すべての人が健やかに暮らせるWell-Beingな未来の実現において、教育が担う役割を問い直す必要について話されました。そのうえで、思考力・判断力・表現力を育成する問題解決の力をこれからの社会構築とつなげて理解を深めました。

 

「一貫教育としての光華メゾッド確立のために「判断力」をどう育てるか:教科で育む判断力とは?」

京都光華中学校・高等学校からは、各教科の特性を活かした判断力の育成を目指して、国語科や社会科、総合的な探究の時間での実践発表がありました。

 

「思考力・判断力・表現力を培う授業づくり:学び続ける子どもの育成を目指して」

光華小学校からは、授業デザイン研究部と言語活動部によって進められている「目標を達成する力」や「他者と協働する力」に関する実践発表がありました。

 

「異年齢保育(Jolly day)から育つ力」

光華幼稚園からは、好奇心、社会性、協働性、探究心の育成につながる異年齢保育(Jolly day)に関する実践発表がありました。

 

「思考力・判断力・表現力を育成する学習活動・学生主導型の評価」

京都光華女子大学こども教育学科からは、FD活動として進められた学習活動(場の設定)と学生主導の評価方法(成果の可視化)について、各授業での実践が共有されました。その中から、「英語」における実践を詳しく取り上げ、これまでの取り組みに次ぐ発展的な課題として、SELSocial and Emotional Learning)プログラムの開発が紹介されました。

 

「光華一貫教育の未来」

パネルディスカッションでは、大学、中・高、小学校、幼稚園の教員が日々の実践を振り返りながら「主体的な学びの実現」について意見を交わしました。その中で、授業の必然性(生徒の生活に密着した学習内容の理解)、「ズレ(既有知識に対する揺さぶり)」の重要性、一人ひとりに応じた教師の言葉かけ、継続的な対話による情報把握などの話があり、光華一貫教育を進めていく上での貴重な視点を共有することができました。 

 

本学園は、幼児教育から高等教育までの一貫教育を提供することで、子どもたちの学習面と生活面の連続性を重視しながら長期的な視点に立った効果的な教育活動を提供しています。その取り組みをこれからも積極的に情報配信していきます。

▲京都光華女子大学学長、こども教育学科学科長の講演

▲中学校・高等学校、小学校、幼稚園の実践発表

▲大学の実践発表とパネルディスカッション