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こども教育の学び

「人権教育」について紹介します

この科目は受講生の人権尊重のための知識や態度等を養うため、人権とは何か、人権教育の意義は何かを明らかにするとともに、これまで国内外において人権保障のための取り組みがどのように行われてきたかを、色々な事例を通して理解することを目的としています。これによって、受講生が「人権感覚を豊かにすること」に配慮しつつ、近い将来、一人一人の国民として、あるいは保幼・小学校の教員、保育者として、自他の人間尊重のための適切な行為ができる態度や力を育むことを期待しています。

  「なぜ、人権教育は必要か」の授業回では、個人の尊厳を主に、自由権・社会権・平等権について確認し、人権を学ぶことの意義を知りました。そして身の回りの人権に目をむけて考えました。受講生は、人間らしく幸せに生きる権利、当たり前のようだけど、当たり前でないと感じた事例や、人権という視点から見ると新たな気づきがあった事例を探してくれたので、少し紹介します。

 Aさん:自分はアルバイトで接客業をしていますが、お客様の中で店員を下に見ているような態度を取られる方が居る事を思い出しました。お客様は多分店員が居ることが「当たり前」であると感じておられるのでそのような態度を取るのかなと考えました。「お客様は神様」という言葉がありますがそれは客側が使う言葉ではなく、店員側がお客様が来なくなると儲けが出なくなるので大切だという意味合いであるという事を知らずにお客様側が使ってもっとちゃんとサービスしろと怒られる事があり、人権って当たり前にあるけれど当たり前じゃないなと感じました。

Bさん:ある動画を見ていて、貧困な国か、貧困でない国かは食べ物で見分けることが出来るという方法があることを知りました。それが、好き嫌いがあるか無いかだと聴きました。本当に貧困な国は、好き嫌いの概念がないそうです。その理由は、それ以外に食べるものが無く、生きるために食べるという考えだからだと聴き、納得しました。例えば、イモムシを食べる部族は、食べられない人は居ないらしく、アレルギーを発することも無いと聴きました。それを聴いて、嫌いな食べ物がある私は、幸せ者なんだと感じました。当たり前に、食事が出来ていることが、他の国では当たり前ではないのだと感じました。

他にも、点字ブロック、ジェンダー(女性)、外国人、性的マイノリティ、障害者、部落のこと等の事例について教えてくれる方や、人権教育に関わる体験も振り返ってくれる方もいました。