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こども教育の学び

理科指導法の授業をご紹介します!

理科指導法では、小学校理科の内容に対する理解を深めることはもちろん、児童の科学的思考力を育成するための理科の学習(問題解決学習)を取り入れた授業を考案し、模擬授業を行います。

グループごとに単元学習指導案やワークシートなどを作成し、何度も授業の流れや発問を確認した後、模擬授業に挑みました。模擬授業後には授業の検討会を開き、授業の成果や課題について議論し合うことで、理科の指導に対する学びを深めていました。

 

以下、学生のリフレクションの一部をご紹介します。

・第3学年「音の性質」の模擬授業を行った学生より

 声掛けを意識して授業に臨んだので、グループ活動ではすべてのグループに行き、声を掛けることができました。一方で、糸電話を使った実験を行ったときに、各グループの進度にばらつきがあったので、ある程度進度を揃えられるような支援ができたらよかったと思いました。模擬授業後に検討会を行ったことで、今回行った授業を振り返ることができ、より良い授業について考えられました。

 

・第4学年「閉じ込めた空気の性質」の模擬授業を行った学生より

 粒子領域の理科の見方が質的・実体的であり、今回の授業では空気を実体的に捉えることが重要であることから、見ることのできない空気(空気鉄砲の筒の中の空気)を図で表現する活動を取り入れました。反省点としては、なぜ空気鉄砲の玉はとぶのかについての仮説を立てるときに、既有知識を想起する場面を設定できなかったことです。今回であれば、仮説を立てるときに押し縮められた空気が「元に戻る」ということに着目することがポイントとなるので、前時の学習で体験した「手で押した風船が元に戻る様子」を思い出せるような声掛けをすればよかったです。

 

積極的に理科の学習について考えたり、議論したりする学生が増えてきて嬉しく思います。

これからも頑張りましょう!

第3学年「音の性質」の模擬授業の様子