京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 基礎ゼミⅠの授業紹介 ~ ポスター発表会~

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基礎ゼミⅠの授業紹介 ~ ポスター発表会~

 京都光華女子大学 こども教育学科には、1年次の前期に「基礎ゼミⅠ」という授業があります。大学生活に必要なスキル全般について学ぶことはもちろんのこと、大学生活を支える仲間との協働作業も行います。

 この度は、附属小学校と附属幼稚園における初年次インターンの経験から生まれた「問い」に対して、その調査の成果を披露するポスター発表会が開かれました。

 ポスターとは、大判の紙に研究の概要をまとめたものです。ポスター発表は、ポスターを作成する活動と、その内容を口頭で発表する活動で構成されています。特に今回は、教育・保育分野においてICT利活用が必要とされていることから、「デジタル版ポスター」を作成することにチャレンジしました。

 今回の活動を通して、学生のみなさんはどんなことを学んだのでしょうか。発表後の振り返りコメントをいくつか紹介します。

  • 今回設定した問いである「怪我や喧嘩への対処」は、子どもたちと関わる中で必ず出くわす場面であるため、実習や今後にも参考になる発表ができたと思います。限られた時間の中で相手に伝わりやすく話すのは予想以上に難しかったので、さらに簡潔にわかりやすい説明ができるように努力していきたいです。
  • 授業参観での実体験をもとに設定した「問い」に対して、年齢ごとに分けたり、例を出したり、聞き手に伝わりやすいように工夫することができました。今回調べて分かったこと(子どもの気持ちを尊重して手助けをしたり、やったことに対して褒めたりすることは成長をサポートする上で大切)を実習でも実践していきたいです。
  • 今回は、小学校での生活の授業で五感を刺激することの必要性に疑問を持ち調べましたが、保育園での五感を刺激する場面や方法にも疑問を広げて、関連の遊びなど、実習でも使えるような情報についてさらに調べていきたいと思いました。
  • 今回の作業では、優先順位を決めることやまとめてポスターにする作業で苦戦したので、目的をより明確にして、簡潔にまとめられた内容になるように見直していきたいです。ですが、それぞれの調査課題をしっかり意識して作業することができて良かったのと、みんなと協力して発表に向けて準備したのでグループの仲が深まったと感じました。スター発表に向けた活動はみんなで協力して一つのことを作り上げるので、やり切った時には達成感が味わえるものでした。また、他のグループの発表を聞いて、さらにいろいろな興味関心が生まれました。今回学んだことを実習などにも活かしていきたいです。

 ポスター発表に向けた一連の準備過程を通して、1年生全員が「社会人基礎力」にも含まれている「考え抜く力」や「チームで働く力」を身につけることができました。これからも、普段の経験を「問い」につなげて、自分なりの答え見つけて実践に適用できる人材として育っていってほしいと願います。

デジタル版ポスターの一例です。ポスターには各グループの個性が表れていました。

ポスター発表会当日の様子です。緊張しながらもしっかり頑張ってくれました。