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授業紹介

食品学実験Ⅰの内容紹介~糖質の定量

食品学実験Ⅰの授業についてご紹介します。

食品学実験Ⅰでは三大栄養素(糖質、たんぱく質、脂質)に関する実験を行っています。

今回は、オレンジとリンゴを試料とし、含まれている糖質の量や種類を調べました。オレンジに含まれる糖質の50~70%はショ糖(砂糖の主成分)で、残りはブドウ糖や果糖です。
ところが、リンゴではショ糖は20~30%程度しか含まれておらず、ブドウ糖や果糖の方が多く含まれています。
このように同じ果物でも含まれている糖質の種類が違います。
実験では、糖質の還元性を利用して定量を行いますが、写真のようにブドウ糖の量が増加すると試験管内の溶液が赤くなっていくことが分かります。

分光光度計という機器を使うと、この赤色の濃さを数字で表すことができ、そこから糖質を定量することができます。

今回、購入したオレンジとリンゴの全糖量はいずれも約13%でしたが、このうちショ糖が占める割合はオレンジが約46%、リンゴが約10%でした。
一般的なものと比較してオレンジは近い値でしたが、リンゴはショ糖が少なくブドウ糖や果糖が多く含まれていました。
教科書に記載されている標準的な値とは違って、収穫時期の違いや個体差のあることが確かめられたと思います。

果糖は冷やすと甘味が増すので、実験に使ったリンゴは冷やして食べるとかなり甘く感じたと思います。
少し、残しておけばよかったと後悔しています。。。