健康科学部 健康栄養学科 管理栄養士専攻 /健康スポーツ栄養専攻 ニュース 保育園に勤務されている卒業生にインタビュー!!

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保育園に勤務されている卒業生にインタビュー!!

みなさん、こんにちは 健康栄養学科の原です。

今回は社会福祉法人裕榮福祉会 認定こども園たちばな保育園に3年勤務されている卒業生の本間友海管理栄養士さんに保育施設での栄養士の仕事についてインタビューをしました。教えてくださった内容は、保育保健協議会のホームページに紹介される予定です。

たちばな保育園には健康栄養学科の管理栄養士専攻と健康スポーツ栄養専攻の学生たちが毎年臨地実習でお世話になっており、大変頼もしい存在です。

活躍している卒業生の頑張りは、私たちの誇りです!  保育園での栄養士の仕事内容や思いを参考にしてくだされば嬉しいです。

《保育施設での栄養士の仕事》

1.1日の仕事の流れ

1日の仕事として、午前中は昼食調理業務の合間の10時に午前おやつを提供します。11時に離乳食の提供、昼食は11時30分頃から順次食事を保育士に渡して、保育士が園児に食事を配膳します。そのあと、園児と職員の方の昼食の片づけをして、休憩。午後はおやつの調理、配膳。さらに献立作成、発注業務などをします。

 

2.仕事の内容

献立作成は食事摂取基準に基づき、園児の身長と体重を毎月計測して栄養の必要量を満たすように作成します。3歳未満児は、昼食とおやつで1日の栄養摂取必要量の50%、3歳以上児は昼食とおやつで45%を給与しています。

さらに、旬の食材を使用し、七夕や冬至など日本文化を取り入れた食事や、毎月のお誕生日会など、いつもより豪華な楽しい行事食を月に数回催しています。園児は「すごくおいしい!」「ありがとう、また作ってね!」と調理室まで伝えに来てくれます。家では苦手な野菜もみんなと一緒の給食ではよく食べてくれます。

アレルギー対応として事前面談、保護者との情報共有が大事で、職員全員で事故を防止するために協力体制を確保しています。

 食育活動として、食べることに因んだ絵本を読み聞かせて食事につなげるなど、給食室だけでなく園全体で取り組んでいます。園庭で野菜を育てたり、さつま芋ほりや、収穫したトマト、ナス、ズッキーニなどで夏野菜カレーを提供して喜ばれたりしています。きのこの栽培と収穫も園児に人気です。

保護者からの相談にお答えすることもあり、離乳食の進め方や食事の進み具合、小食、過食などの悩みにお答えすることが多く、園の献立を提供することもあります。毎月えいようだよりを配信し、保育園での食事に関する情報や行事食の紹介なども行っています。

3.やりがいと保育施設勤務を希望する栄養士・管理栄養士へのアドバイス

 保育園での栄養士の仕事は多岐にわたり、責任を伴う仕事です。子どもが好きということは大事なことですが、それだけではなく危機管理意識を保持することが求められます。しかし、未来のある子どもに日々接し、食事の楽しさを知ってもらえる工夫を考えながら働くことは何より楽しいです。最初は食べられなかった野菜が調理を工夫することで食べられるようになるなど、成長を感じられることがやりがいにつながります。

 園勤務の栄養士へのアドバイスとしては直営式ですと栄養士の一人配属が多く、一人ですべてをこなしてゆかなければなりません。保育に関しての知識は職員全員が豊富にもっておられますが、栄養や食事のことは自分で勉強していく努力が必要です。社会に出たら大学と違って自分で積極的に研修会を受けるなど、知識を広げてゆくと良いと思います。

ぜひ卒業後は保育施設に勤務してください。卒業生の輪が広がることを願っています。