京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース 多様な年齢・立場におけるヘルスリテラシー研究

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教育研究③:健康生活

多様な年齢・立場におけるヘルスリテラシー研究

本学の高見茂学長は、国際高等研究所のチーフリサーチフェローを兼務され、けいはんな学研都市地域でのヘルスリテラシー研究を推進されています。記事の中では、ヘルスリテラシーを「健康情報を取得、理解し、評価、活用する能力」と定義されています。そして、以下の3つを柱に研究を推進されています。

(1)ヘルスリテラシー測定枠組みの策定
(2)ヘルスリテラシー向上の行動変容促進手段の探索
(3)教育課程への総合的な健康教育導入の手立て

人間健康学群の記事「人生100年時代の健康寿命の延伸」のように、人間は生誕から最期まで、生涯においてどのような健康行動をとるかにより、各年齢期の健康状態が変わります。また逆に、健康状態により、各年齢期の行動や幸福度も変わってきます。各年齢期で、ヘルスリテラシーを修得し、健康行動を生涯において取り続けることが重要です。しかし、時に不健康行動をとってしまうのが人間の常かもしれません。ヘルスリテラシーを持つことと継続的に健康行動をとることは異なるプロセスで、後者が難しいと考えています。

こども、保護者、教育者、企業等の組織で就労する従業員・管理者、高齢者など、立場により修得すべきヘルスリテラシーと健康行動は異なります。本学の人間健康学群では、こうした各年齢、各立場におけるヘルスリテラシーと健康行動の実態を理解し、調査・分析していきます。分析結果に基づき、ヘルスリテラシーの向上策、健康行動の継続策を議論していきます。また、大学3年次の専門演習から、高見先生の研究成果発表なども視聴させて頂く機会を得たいと考えています。

(文責:酒井浩二)