京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース なるべく身体に負担をかけないデスクワーク法

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教育研究④:健康経営

なるべく身体に負担をかけないデスクワーク法

人間健康学群では、食、心理、運動、健康的な労働など、人間の幅広い健康について専門的に学びます。

2023年2月20日(月)の産経新聞のネットニュースで、人間健康学群の学びにも関係します、以下の概要のニュース「バランスボール過半数に効果 和歌山・田辺市職員」が記載されていました。記事の概要は、和歌山県田辺市が職員の腰痛対策などのため事務椅子代わりにバランスボールを使用した職員32名のうち、過半数の19人が姿勢改善や腰痛改善などの効果を感じていた、という内容です。

私も含めて、デスクワークは長時間の取組のため、目、腕、肩、腰、背中など身体に負担をかけます。心身への負担を軽減する方法として、以下の2つがあります。

1つめは、人間の仕事の進め方で、たとえば適宜休憩を入れて取り組むことです。長時間根を詰めて取り組むより、適宜休憩を入れてマイペースで取り組むほうが、自分の身体の負担が減るだけでなく、作業効率も高くなり短期間で仕事を終えられます。徹夜に近い無理な作業は、翌日の身体負担が大きく作業効率が低下し、長い目で見て非効率であることに似ています。

2つめは、身体になるべく負担のかからないデスク環境を創ることです。たとえば私は、手・指の負担が少ないことが人間工学的に検証された、医師も推薦のマウスを使っています。以前に使っていたマウスより、長時間のマウス使用でも指、手、手首、腕の負担が大きく軽減し、大変助かっています。また、取り外し可能な装着型のブルーライトカットメガネを常につけてパソコン作業しています。装着するようになり、幾分か目の疲労感が軽減して助かっています。メガネの効果については、以下の参考文献のように学会でも報告しています。

上記のバランスボールの記事は、社員が健康的に職務に取り組める環境構築であり、経済産業省の推奨する健康経営の一環ともみなせます。人間健康学群では、デスクワークを含む、人が健康的に仕事しやすい環境についての学び、検証、提案なども行っていきます。

参考文献
酒井浩二、日下純那 2022 ブルーライトカットメガネの利用による目の疲労と睡眠行動の変容.第19回日本ヘルスプロモーション学会・第11回日本産業看護学会 合同学術大会/集会 プログラム・抄録集、p.73

(文責:酒井浩二)

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