03-05

課外活動の思い出/就職活動に役立ったこと

03 学生リーダー組織での
活動をきっかけに
さまざまな経験を
することができました。

先生

授業以外ではどんな活動をしていたのですか?

私はオープンキャンパスで説明を聞いた時から、短期大学部の学生リーダー組織「D`*Light(ディライト)」に入ろうと思っていました。就職活動に生かせると思ったんです。生かせたらお得かな?って。

Tさん
先生

そういうきっかけもありますよね。

でも、やるからにはしっかりやらないと自分の糧にならないと思ったので、いっぱい活動しました。企業と協働でイベントを行うこともありました。企業からオファーがあれば、まずは受けるかどうかを会議で話し合うところから始めます。冊子を制作する時は企画内容から自分たちで考えました。それぞれにリーダーがいる複数のプロジェクトが並行して動いていて、すごく忙しい毎日でした。そのうちに、オープンキャンパスのスタッフに呼んでもらったり、1年生の授業のサポートをするSA(スチューデントアシスタント)をやらせてもらったり、新入生一泊研修のスタッフをやらせてもらったり、「D`*Light」をきっかけに、色々な経験をすることができました。

「D`*Light」の活動風景
Tさん
先生

高校の時から積極的なタイプでしたか?

部活動が盛んな高校だったのでさまざまな機会はありましたが、先生に言われて仕方なくやっていただけで、積極的ではなかったと思います。でもここでは、自分から動き出せば、後から先生がサポートしてくださるから、良い経験ができたのだと思います。中でも、本学を会場に全国の大学から学生が集まった 「学生FDサミット」の学生実行委員会委員長を務めたこと、学内で3人しか選ばれない「社会人基礎力育成グランプリ」の代表になったことは大きな経験でした。「社会人基礎力育成グランプリ」では、4年制大学の学生がゼミ活動の発表をする中、私は「学生FDサミット」の活動で社会人基礎力が身についたという経験談をプレゼンテーションし、近畿大会で審査員特別賞をいただくことができました。

Tさん
先生

発表の内容と同じくらいプレゼンテーションの力も大切なんですね。

プレゼンテーションのスキルは練習で磨くことができます。でもその後の質疑応答で、審査員からの質問にすぐ答えなければいけないんです。質問にどう対応するかに本当のプレゼンテーション力が出るのだと思いました。

学生FDサミット in 京都光華
Tさん
先生

課外活動で身につけたことは、社会に出た時にどう役立つと思いますか?

プロジェクトを進める中で、単にリーダーをやるのがいいというだけではないことが分かりました。周りの状況を見て、自分の役割や立場を考えて動けることが大切だと気づけたんです。この視点は社会に出ても必要なことだと思います。

Tさん

04 短大ならではの
イベントへの参加が
就職活動でも
役に立ちました。

私は「D`*Light」のメンバーではなかったのですが、「学生FDサミット」やオープンキャンパスなど、イベントのスタッフとして活動していました。全国の短大生と教員が意見交換する「短大フォーラム」にも参加しました。短期大学の学生生活は2年間。就職活動もあるので、限られた時間の中で履歴書に書けることをできるだけしたいと考えました。高校まで課外活動をしたことはなかったんです。でも、4年制大学の学生と肩を並べて就職活動することを考えると、授業やゼミは2年間の経験しかない分、他に話す材料があればいいなと思いました。

Fさん
先生

実際に就職活動で話せましたか?

はい。「短大フォーラム」のことを履歴書に書いていたら「どんなイベント?」と聞かれ、他の人より長く話すことができました。4年制大学の学生が話す内容と被らなかったから興味を持っていただけたのだと思います。イベントの企画も、企業とのやりとりも学生自身が行うので、課外活動に参加することによって主体性が伸ばせたと思います。

Fさん

05 「モノ」より「気持ち」を
贈ることで人を笑顔に
したいと思います。

私はアルバイトで多くのことを学びました。1年生の「ライフデザイン総論」という科目では、先輩が就職活動の体験談を話してくださるのですが、その中に、私の好きなテーマパークと関連のあるホテルへ就職された先輩がいたので、すぐに連絡先を交換して、色々なアドバイスを受けました。その中で、関西のテーマパークでアルバイトすることを勧められたんです。実はあの時、家族にもアルバイトの面接に行くことを言っていなかったのですが、先生にだけは話しましたね。

Yさん
先生

そうだったんですね。もちろん覚えていますよ。

そのテーマパークでアルバイトを始めて「やっぱり私がやりたいのはこれだ!」と心から思いました。人と関わるのが好き、人の笑顔を見るのが好きだって。アルバイトで私が担当したのは小さな子どもの多いエリアでした。私の行動によって子どもが笑顔になり、それを見た家族が笑顔になり、私たちスタッフも笑顔になる。自分の力で人を笑顔にすることが私にとっての幸せなんだということが明確に分かりました。勧めてくれた先輩に授業を通して出会えたこと、本当に感謝しています。

観光の授業でのフィールドワーク
Yさん
先生

自分が本当にやりたいことに気づけたんですね。社会に出た時、自分のこういう能力を役立てたいという思いはありますか?

人を笑顔にするためには「モノ」を与えるのがてっとり早いと思っていたのですが、ライフデザイン学科でサービスについて学んだり、実際にサービスのアルバイトをすることを通して「モノ」よりも「気持ち」だと思うようになりました。キャラクターのシールを子どもにあげる。それは「モノ」を与えることだけど、「そのキャラクター、あそこにいるよ」「乗るのが楽しみだね」「何が見えるかな?」と話しかけることによって、もっと楽しんでほしい、新しい視点を持ってほしいという私の「気持ち」を伝えれば、その子の楽しみはもっと大きく広がると思うんです。子どもだけではなく、誰に対しても「気持ち」を伝えることは本当に大切だと思います。そのことを社会でも実践していきたいと思っています。

Yさん
先生

3人とも、2年間という限られた時間の中、自分の思う方向に精いっぱいチャレンジすることで、人間性や社会性、そして自分で人生をデザインする力を身につけることができたんですね。ライフデザイン学科の教員としてとても嬉しいです。今の気持ちをずっと持ち続けていてほしいと思います。