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教員ブログ

日本は、なんと120位!?です

みなさん、こんにちは。

1年生の必修科目「社会を知る」担当の脇田哲志です。4月5日の月曜から新年度の授業がスタートしましたが、最初の日の授業が「社会を知る」でした。

「ええっ、そんな科目が必修!?・・・いやな短大やなあ」と感じる高校生もいらっしゃるかもしれませんね。でも、ライフデザイン学科の「社会を知る」は、高校までの社会科系の科目とは、まったく違いますので、安心してください。今、まさに動いている世の中を、生きた素材を使って「実感」することを目指しています。

1回目の授業では、みなさんにまず、この数字を見てもらいました。



世界経済フォーラムという団体が毎年発表している「男女格差指数」。3月末に発表された2021年版の日本の順位です。日本は、特に政治と経済の分野での男女格差が大きいことが影響し、このちょっと恥ずかしいと言っていい数字となっているのです。



授業のあと、学生さんからは、授業へのコメントや質問が「Minute Paper」(振り返り用紙)に記入されて提出されます。「授業で最も印象的だったことは?」という私からの問いに、こんなコメントがありました。



この学生のコメントは、2回目の授業で、みんなに紹介しました。そして、この授業では、政治分野だけでなく、経済の分野でも、日本がなぜ「男女格差が大きい」と評価されているかを、世界経済フォーラムのオリジナルの資料をもとに学びました。




そして学生のみなさんへは、以下の問いかけをしてみました。いまは、みなさんからの回答を待っているところです。



学生のみなさんから寄せられるコメントを元に、3回目の授業の内容をさらに深めていきます。


もうひとつ、1回目の授業では、忘れてはならない大切なことについても考えました。この数字は何か、おわかりでしょうか?



3月11日、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年を迎えました。

この中に、「震災関連死」というものがありますね。これは、今も徐々に増え続けているのですが、どのようなものなのでしょうか? 多くの学生にとっては、聞きなれない言葉だったようでした。

2回目の授業では、福島県に集中する「震災関連死」の実例を動画などで学びました。
そして、10年経ってもなお、4万人以上もの人たちが、避難生活を続けざるを得ない現実があることも、忘れてはいけないことです。

この社会には、すぐ答えが見つからないことがいっぱいあります。でも、そのまえに、何が問われているのか?を知らないと、答えの探しようもありませんね。

みなさんには、社会のメンバーの一人として、少しでも、みんなが幸せに生きていけるように、そして、みなさん一人ひとりがしっかりと生きていけるように、世の中の課題を見つける力、考える力を身につけていって欲しいのです(そうなれば一人前の「社会人」です。就活なんてこわくありません)。この科目は、それを手助けするためのものなのです。