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教員ブログ

ニホンアカネで染める

こんにちは。ファッション分野担当の青木です。

私の専門分野、天然染料について2月にこの教員ブログでお話しました。確かニホンアカネだったと思いますがその続きです。

ニホンアカネは赤い根っこ(だから「あかね」と言います)を使って染めます。ですがこれがいろいろとややこしいのです。お酢を入れて酸性にしたときと、何もいれなかったときで、染まる色が違います。また、採取した時期や生の状態、乾燥した状態でも染め色が変わります。

では、どういった条件で染めると一番良い赤になるのか?

今から千年以上も昔の染師さんはそういったことがどうもわかっていたようなのです。ですが、残念ながらその技術は絶えて現代には伝えられていません。その昔の方法を、文献から調べたり、化学の知識を利用したりして実験を重ねながら探してゆく・・・。

というのが、私のライフワークです。写真は酢を入れたり、採取時期を変えたり、採取場所を変えたりして比較実験したものです。少し色が違うの分かります?

ファッションって華やかなイメージがありますけど、実はこんな地味~な作業も、ファッションの重要な要素の一つだったりします。ファッションって、本当に奥が深いなぁ、とよく思います。

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根っこをチェックしてピンセットで不純物を一個一個取り去ります

染色実験中

仕上がった色!少し違うの分かります?