京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 ニュース ライフデザイン学科の学生の成長についてお伝えします

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ライフデザイン学科の学生の成長についてお伝えします

みなさん、こんにちは。
ブライダル分野担当の小山理子です。

今日はブライダルの話題ではなく、ライフデザイン学科の学生の成長についてお伝えします。

ライフデザイン学科では、「本来誰もが持っている、これからの社会で自分の未来を切り拓くために必要なさまざまな力」のことを、LDC (エル・ディー・シー、ライフデザイン・コンピテンシー)と呼んでいます。そして、全学生のLDCを強化・育成することを目指し、カリキュラムを構成しています。https://www.koka.ac.jp/lifedesign/learning/

LDCで掲げている力は、世界的にも求められています。例えばOECD(経済協力開発機構)では、単なる知識や技能だけではなく、特定の文脈の中で複雑な要求(課題)に対応することができる力として、社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力、多様な社会グループにおける人間関係形成能力、自律的に行動する能力の重要性を説いています。国内でも「社会人基礎力」「学士力」「就業力」といったように、各省庁がさまざまなかたちでこのチカラの必要性を提唱しています。

ところで、ライフデザイン学科のカリキュラムを通じて、このLDCは強化・育成されたのでしょうか? 気になるポイントですよね。

PROG(※1)のスコアを使って、1年次から2年次にかけてのLDCに関連する力の変化を確認したところ、その力に変化が見られました!! 特に、LDCの「社会と交わる力」に相当する「対人基礎力」、「自己を知る力」に相当する「対自己基礎力」は、統計的にも有意な差がみられ、入学してから1年半でLDCが強化・育成されていることが明らかになりました(※2)。

では、具体的にどのような学びや経験がLDCの伸長に影響を与えているのでしょうか?これについては引き続き調査し報告しますので、お楽しみに。

ちなみに、高校時代の「グループで活動をしたり議論をしたりするときに、リーダーや司会をする経験」「長期的(3 か月以上)な目標を立てて、それに向かって努力する経験」と、入学時点での「対人基礎力」「対自己基礎力」との関連があるようです。

高校生のみなさんも、未来を切り開くための力を伸ばすために、「リーダー役に立候補する」、「3ヶ月ごとに目標設定を行う」など、今からチャレンジしてみると良いかもしれませんね。

1 PROGは、河合塾とリアセックが共同開発したジェネリックスキルの成長を支援するアセスメントプログラムです。社会で求められる汎用的な能力・態度・志向といったジェネリックスキルの測定が可能です。

2 ライフデザイン学科2020年度生のPROGのスコアを使用し、2020年入学時と20218月の2時点で比較。N=84