京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 ニュース いただきますと今までの常識では考えられない食の可能性

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いただきますと今までの常識では考えられない食の可能性

こんにちは。ライフデザイン学科の濵田です。

最近ひそかに流行している「再生野菜」をご存じですか?ネギや三つ葉などスーパーで購入した野菜の根を捨てずに栽培し、そこから食べられる部分を再生した野菜のことです。キッチンで誰でも手軽にいつでも楽しめます。私も前から時々育てていて、食べられるという以前に、捨てるはずの野菜の切れ端から新しく葉が出てきて日々成長していく様子が楽しくて、生きてるって感じます。1枚の葉っぱからも新しい芽が出てきます。成長には待つ時間が大切です。

一方で、食はますます便利になり、インスタント食品やレトルト食品、コンビニに行けばいつでも食べ物を買うことができるし、日本各地からのお取り寄せや通販もますます便利になりました。また、食に関わる新しい技術が次々と開発されています。遺伝子組み換え技術で害虫に強い作物や特定の機能性を付加した野菜、筋肉を増量した魚などが出てきたと思ったら、土を使わない農業、回遊魚の養殖、動物を育てるのではなく組織の培養によって肉を得るための技術、代用肉、昆虫食などなど、食べものはもう私たちが想像することができないところで作られはじめています。

日本には「いただきます」という言葉があって、これは目の前のごはんをいただきますという意味だけでなく、肉や魚、野菜などの命をいただきますという気持ちが込められた言葉です。食材はすべて生きているものだということを伝えたいし、身近に生きているものを置いてそれを感じることが必要だと感じています。