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2022.11.15 学生の声初めての舞妓さんメイクに挑戦しました ライフデザイン学科1年 K.K W.F
10月22日(土)「京の伝統文化を創る」の授業で、舞妓さんメイクに挑戦しました。特別講師の顏師 青江先生に教えていただきました。今回は自分で自分の顔にメイクするのではなく、顔師が舞妓さんに化粧するように、二人ペアになってお互いの顔にメイクをしました。
その手順は、
1、顔にNIVEAクリームを塗ります。これは下地の鬢付け油を塗りやすくするためです。
2、鬢付け油を丁寧に顔に塗っていきます。この時にしっかり塗り残しなく塗らないとおしろいが剥げてしまいます。
3、おしろい(練り白粉)を板刷毛で顔の中心部分の鼻に塗っていきます。そして全体におしろい(練り白粉)を塗ります。塗り終わったらパフで全体を馴染ませます。なぜ鼻先から塗るのかというと、普段しているメイクでも鼻先にハイライトを入れるのと同じで、鼻を高く見せる効果があります。
4、チークで頬などに陰影をつけます。舞妓さんのメイクは基本的に、白、黒、赤で作られています。
5、舞妓さんの眉毛は基本的に赤で描きます。年数が経つにつれて徐々に黒を足します。また目じりに紅で「目張り」を入れます。描き方は舞妓さんによって異なり、たれ目で書く人と釣り目で書く人がいます。たれ目にすると幼く見えて、釣り目にすると大人っぽく見えます。
6、口紅は一年目の駆け出しの舞妓さんは下唇にだけ紅を挿すのが特徴です。また新人の舞妓さんはアイラインを引くことが出来ないそうです。
舞妓さんのメイクをやってみて、初めは、白塗りをして終わりと思っていたのですが結構工程が多くて、本物の舞妓さんもお化粧に1時間半位かかるそうです。
私たちが普段やっているメイクよりもたくさんの時間をかけて皆さんが普段目にする舞妓さんになっていて、同じぐらいの年頃なのに凄いなと感じました。私の中で舞妓さんのイメージが大きく変わりました。メイクも楽しく有意義な時間を過ごすことができました。とても貴重で忘れられない時間をありがとうございました。
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「今回お世話になりました 顏師 青江先生 からひとこと」
皆さんが普段イメージされている、日本髪に白いお化粧、お引きずりの着物にだらりの帯の舞妓さん。その中でもお化粧の方法について今回は体験していただきました。皆さんが普段しているお化粧とは全く違う、和化粧道具や材料を使ってのお化粧で驚かれたと思います。白いお化粧には、昔の油ろうそくの小さな灯の中で芸を披露する舞妓さんのお顔が一段と輝いて見えるという効果がありました。機会があれば、部屋の電気をを消して、少しの明かりの中で白塗りのお顔とそうでないお顔で比べてみてください。舞妓さんの本当の綺麗さがわかると思います。
舞妓さんのお化粧の大変さを知っていただき、いよいよ次回は本物の舞妓さんをお招きして、踊りの披露や舞妓さんの生活、花街の世界を直接語って頂きます。