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祇園祭でボランティア

みなさん、こんにちは!京都学・観光系科目を担当している久世奈欧です。

7月を迎え、京都も夏らしい気候になってきました。京都の夏といえば、祇園祭!全国的に有名なお祭りですよね。

一方で、祇園祭には京都に長く住む選ばれた人しか関わることができない、敷居が高い、というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。私もそうでした。

今回は、私が関わっている「こどもと行こう!祇園祭実行委員会」というボランティア団体の活動について紹介したいと思います。私はこの団体の活動を知り、祇園祭が様々な人によって支えられ、受け継がれていくことを実感しました。

祇園祭は1,000年を超える長い歴史を持つお祭りです。祭礼に出る山鉾や御神輿は細部に至るまで精巧に作られており、山鉾巡行は「動く美術館」と称されるほどです。その来歴やモチーフの由来に思いを馳せるだけでもとても楽しいのですが、楽しむためには、ある程度の知識が必要なのも事実です。

また祇園祭は有名なお祭りであるがゆえに、たくさんの人が集まります。最も人出が多くなる宵山では、昨年度30万人もの人が訪れました。そのような中では、大人でも身動きをとるのが大変で、疲れてしまいます。そんなこともあって、「祇園祭は、子連れで行く場所じゃない!」 とも言われます。

2017年に活動を始めた「こどもと行こう!祇園祭実行委員会」は、子どもと大人がみんなで祇園祭を楽しめるための活動をしている団体です。

楽しむための知識や気づきを「体験」する「ちまきづくりワークショップ」や、「はるこの祇園祭」という物語を公開したり、子どもが休憩できる「こどもステーション」を設置した年もあります。

子どもが自分のままの感性で祇園祭を楽しむ。それを見守る大人も、あらたな気づきを得る。そして、祇園祭に対して愛着を感じ、次世代へつないでいく。そんなプラスの循環を目指しています。この取り組みに共感する様々な人が、この団体に集って活動しています。

2023年は昨年に続き「鉾づくりワークショップ」と、「はるこの祇園祭」原画展を開催します。今年は、京都光華女子大学が持つ「まちやキャンパス」も、7月22日(土)にワークショップが開催されます!ワークショップでは、紙芝居などで祇園祭がどんなものなのかを共有し、ペーパークラフトで鉾を作って、箔などを使って自分好みにデザインします。

翌々日が後祭の山鉾巡行です。巡行ルート近くにある京町屋で、お祭りを味わってみませんか。

また本学では2023年秋からの「ライフデザインコンピテンシーⅡ」の授業で、「こどもと行こう!祇園祭実行委員会」と協働させていただくことになりました。先行して、希望する本学学生が今年のワークショップにも、ボランティアとして参加しています。今から後期の授業が楽しみです。

「こどもと行こう!祇園祭 2023」のポスターはこちらからご覧ください!