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秋はお月見、食欲の秋

こんにちは!フード分野担当の桑島です。

みなさま、8月末のスーパーブルームーン、観測されました?「スーパームーン」と「ブルームーン」が重なるのは13年ぶりだったとか。昼間はまだまだ猛暑日が続いていますが、日暮れて月を眺めていると、熱気のおさまった風や虫の音色に、季節は秋なのだなあ、としみじみ。秋といえば、読書にスポーツ・・といろいろありますが、今回は「月」つながりで、お月見にちなんだ話です。

月見の風習は中国から伝わり平安時代の宮中で「観月の宴」として盛んにおこなわれていたそうです。庶民にこの風習が広まったのは江戸時代で、豊穣や収穫を喜び感謝する収穫祭として親しまれるようになったと言われています。

旧暦の815日の十五夜は、里芋の新芋を掘ってお月さまに供えることから「芋名月」、そのひと月後の十三夜には、栗や枝豆を供えることから「栗名月」あるいは「豆名月」とも呼ばれます。京都の和菓子屋さんでは、白い団子にあんをかぶせて里芋に見立てたお月見団子が並びます。里芋の皮を模したあんの原料、小豆を使うことで邪気を祓う願いが込められているのだとか(昔の人は、豆を「魔滅」とも書いて魔を滅することに通じると考えたそうです。節分の豆まきも同じですね!)。

今年の十五夜は929日、十三夜は1027日だそうです。ぜひ、今年のお月見には、芋や栗・枝豆もご賞味ください。

ライフデザイン学科のフード分野では、お料理やお菓子を作る調理実習や製菓実習があります。実習を通じて、調理・栄養・食品の知識はもちろん、食にまつわる文化や歴史などさまざまなエピソードから、ヒトがこれまでどうやって食べてきたのか、私たちはこれからどうやって食べていけばよいのか、を楽しく学び考えます。後期の実習初回には、京都風のお月見団子を作ろうか・・・とただいま試作中です。学生さん、それぞれが思う里芋の形を作ってもらっても面白いかも~と妄想ふくらみ中です!そのうちインスタにもアップしますので、お楽しみに!!

里芋のきぬかつぎ(皮つきの里いもを蒸して、一部皮をむいたもの。写真は、ラップに包んで電子レンジで加熱しました。皮をむきすぎたなあ)

お月見だんご(皮をかぶった里芋に見えますか?和菓子屋さんによっては、お団子部分を月、あんの部分は雲に見立てるところもあります。)