京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 ニュース 女子大生が感じた自動車の転換点 最新電気自動車と空飛ぶ車

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女子大生が感じた自動車の転換点 最新電気自動車と空飛ぶ車

こんにちは。ライフデザイン学科でデザイン企画分野を担当する羽深太郎です。

今週はユニバーサルデザインを履修する3名の学生と学外授業として大阪モビリティショーに行きました。
コロナ過で2019年以来4年ぶりとなる大阪モーターショー。11月に東京で開催されたジャパンモビリティショーは国内で開催する展示会としては最大となる111万2千人の入場を記録。同時期に行われた上海モーターショーの入場者数90万6千人と比較しても、相変わらず日本の自動車文化に対する根強い人気を感じます。

東京に続いて開催される、大阪・名古屋・福岡の地方都市モーターショーは、東京で展示されたコンセプトカーに加えて、AUDIなどの海外メーカーのブースも登場。世界中のメーカーが発売する最新の車を目の前で体験できる貴重な機会です。

見学はユニバーサルデザインの視点で、車のデザインにどのようなユーザビリティの観点や工夫が織り込まれているのかを観察して体験するとともに、近未来の技術を反映したショーカーや、普段なかなか見ることが出来ない世界の電気自動車のデザインを堪能しました。

一例ですが、日本マーケット向けの車のカップホルダーの外形が四角で、海外メーカーのカップホルダーの外形が丸いデザインをしていること(四角いデザインの車の多くは、コンビニエンスストアで販売している500mlの紙パックがピッタリ入るサイズになっています)、海外メーカー、特に中国メーカーは、置くだけでスマートフォンの充電ができる非接触の充電設備があたり前のように装備されている事など車を見ながら解説。日本と海外のお客様の車の使い方の違いやデザインをする側の心遣いなど、たくさんの気づきがありました。

また私はサラリーマン時代には世界中の様々な市場に出向き、新車開発に向けたお客様調査に参加しましたが、今回の学外見学で車との接点が少ない日本の若い学生の皆さんが最新の車をみてどのような反応を示すか非常に楽しみでした。例えば今回のモーターショーで一番人気といっても過言ではないマツダが発表したコンセプトスポーツカー、アイコニックSPはスーパーカーとしての黄金比のカッコ良さに加え、製造・生産要件を反映させたと思われる細部へのデザイナーのこだわりに満ち、大阪でも一番のお客様を集めていました。そんなアイコニックSPを見た学生からは「確かに男の方が夢中になるのが判ります。さらに赤い塗装が綺麗。ディズニーのカーズに出てきた車みたいでかわいい!」とかっこよさに加えてかわいさを感じたようでした。他にも、24年春に日本で発売が予定されている中国メーカーBYDの最新セダンSEALの助手席に乗った学生からは、「お父さんがとても車が好きで子供のころから家族とよく乗ったけど、あらゆる部分が今までに見たことが無いカタチでとても新鮮。特にナビゲーションの画面が縦横に回転するのにはびっくりした」と日本にはない様々なデザイン要素に感嘆の声を上げていました。

ほかにも、会場には大阪万博での使用が予定されている「空飛ぶ車」の展示もあり、未来を先取りした最新のテクノロジーに触れることができた今回の大阪モーターショー。開催は開催は2年に1回次回の授業は2025年12月です。