ニュース
2024.12.14 教員ブログ「食べものまわり×清水焼」いっちん絵付けを体験!
こんにちは! ライフデザイン学科でフード分野を担当する桑島です。
フードの授業は、料理をするなど食べものそのものを扱うことが断然多いのですが、今年のライフデザイン特論では、料理を盛り付ける際に欠かせない「器」に注目し、京焼・清水焼の窯元「洸春陶苑」様にて、陶磁器について学び、実際に絵付け体験をさせていただきました。
京都の焼き物といえば「清水焼」と思い浮かべるのでは?―――と、学生に聞いたら、そもそも焼き物を知らない、京焼?清水焼?陶磁器?何それ?―――ということで、まずはそこから。はい、 Microsoft Copilotさん、出番ですよ~~
Q:京焼と清水焼の違いを教えてください、簡単に
A:
簡単に言うと、京焼は京都全域で作られる焼き物の総称で、清水焼は特に清水寺周辺で作られる焼き物を指します。京焼は多様な技法とデザインが特徴で、清水焼は繊細な色彩と洗練されたデザインが特徴です。どちらも京都の伝統を反映した美しい陶磁器です。
ちょっと簡単になりすぎましたが、京都の地では、奈良・平安時代から焼き物が作られており、茶の湯が普及した安土桃山時代には、粟田口焼、楽焼、押小路焼など多くの窯があったそうです。清水焼も京焼の一つなのですね。そしてその京焼は、他地方の焼き物と違って、技法や様式もさまざまであることも特徴です。
今回お世話になった「洸春陶苑」様は、「いっちん」と呼ばれる技法で模様をだし、「交趾(こうち)」と呼ばれる鮮やかな色彩の釉薬での色付けを得意とする窯元です。工房で陶磁器作成や環境配慮・SDG‘sへの取り組みなどのお話を聞かせていただいた後、「いっちん」技法で絵付けをさせていただきました。いっちんとは、細い口金から釉薬を絞り出し、器の表面に盛り上がった模様を画く手法で、もともと、着物などの染色時に糊止めする技法を陶芸に応用した技術だそうです。
さて、うちの学生さんたちがいっちん体験している様子を写真でご覧ください。
フード専門の桑島と違って、ライフデザイン学科の学生さんはいろいろな分野の授業をとっているので、デザインセンスや着眼点が多種多様でおもしろい!
いっちんで絞り出して柄を作ります
絵付けができました!
焼きあがった作品が大学に届きました!
自由な発想で鍛えられた学生たち、1月にはこの器をもとに?いやいや、この体験をもとに、各自で視野を広げて調査したSDG‘sについて発表します。その様子はまた次回!