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高校生への模擬授業

皆さん、こんにちは!

今日は、大学教員が高校に出向いて授業を行う出張講義について、お伝えしますね☆

6月25日は、在宅看護学の西田先生が、洛西高校で「難病患者の在宅生活とコミュニケーション」というテーマで授業を行いました。

皆さん、難病ってどんな病気だと思われますか?

読んで字のごとく、難しい病気です。現代医学が進歩しても、世の中にはまだまだ病気の原因が不明で、治療法が分からない病気はたくさんあります。

難病といっても様々な病気があるのですが、病気によっては体が動かなくなったり、飲み込みができなくなったり、話せなくなったりと、重い障害を抱えながら生活をしていく人たちがいます。

授業では、発声ができなくなった患者さんとのコミュニケーション方法と日常生活について、演習を交えながらお話ししていきました。

発声できない患者さんとのコミュニケーション方法には、最先端の機器を使う方法と、50音透明文字盤というアナログな方法があります。

停電時や外出などで電源やバッテリーが足りないときは、アナログが必須になるので、授業では50音透明文字盤を作成し、実践していきました。

透明文字盤を挟んだコミュニケーションは、文字盤の角度や文字の読み取りに少し工夫が必要なのですが、高校生の皆さんは初めてとは思えないほど上手でした。

演習を終えたあと、
「目が疲れました」

「文字が多くなると難しい…」

など、体験したからこそ分かる感想がありました。

コミュニケーションは看護の基盤にあるものです。

患者さんが何を思ってどうして欲しいのか読み取らないと、必要とされる身体介助もケアも分かりません。

患者さんは伝えてたいことを、看護師さん達は患者さんの身体の状態に合わせて、試行錯誤しながら、意思を読み取っていくよですよ。

演習のあとは、難病の人たちの在宅生活について、写真をお見せながら話していきました。言葉で説明するよりも、映像の方がリアルな生活が伝わります。

大学での西田先生の授業では、難病当事者の授業を取り入れています。当事者の言葉を聴くこと、生活を知ることが、難病理解への第一歩だからだそうです。

今年度はコロナ禍で対面での当事者授業が行えないので、難病者のご自宅でビデオ撮影し、授業で動画配信されるようです。

7月のブログでは、そうした授業の一部を皆さんにもお見せできるかもしれません。

他にも、本学科の特色を生かした授業をお伝えしていく予定です♡

引き続き、ブログチェックしてみてくださいね!☆彡

難病患者の在宅生活とコミュニケーションが授業テーマです。

京都府立洛西高等学校は緑豊かな場所にありました。

難病患者さんとのコミュニケーションに使う50音透明文字盤です。

高校生の皆さんと50音透明文字盤を作りました☆

授業では写真での紹介になりましたが、難病患者さんは障害の程度に合わせて最先端のコミュニケーション機器を活用しながら生活しています。

50音透明文字盤を使うときは、文字盤の角度調整など、文字の読み取りに少し工夫が必要です。

高校生の皆さんはとても上手に文字を読み取っていました☆彡