教員紹介
呉 小玉教授

主な担当科目
フィジカルアセスメント概論・演習、基礎看護学実習I・II 他
研究テーマ
中医看護学の視点による①健康活動の効果②高齢者(認知症含む)のADL自立及び介護者のエンパワーメント③中国残留邦人への健康支援
教員メッセージ
日本では、地域・地区間、家族間の流動や交流から生じた「小さな異文化」、グロ-バル化の促進による外国人の増加から生じた「大きな異文化」というような社会背景の中、患者の文化ケアのニーズも多様化になっています。一方、外国人看護師の増加によって、看護師同僚間の異文化対応や文化的理解力が一層必要となっています。
看護師は相手に向かい合う際に、常に相手の文化は自分とは異なることを意識しながらケアを提供していかなければなりません。相手の文化を尊重・理解することからこそ、はじめて患者という一人の人間のニーズに応じたケアを提供することができると思います。私が担当している看護過程論、フィジカルアセスメントの講義においても、深い人間理解という仏教精神をもとに、慈悲深い心を持って看護の対象となる人々を理解することを大切にしています。
「担当領域と研究内容」
国際地域看護学領域、基礎看護学領域
*中国の伝統的看護学「天人合一」(人間と自然の統一と調和)という人間の全体性を見る視点で「患者理解」、「異文化ケア」、「中医看護技術による看護ケアの効果」、「国際看護の比較」等の幅広い研究
主な共同研究者:中国福建省中医薬大学陳錦秀教授他,湖北省中医薬大学胡慧教授他
*外国人看護師と日本人看護師の関係形成・異文化適応・文化ケア実践力の促進モデルの開発
*地域に暮らす中国人母子の健康ニーズと看護支援、異文化背景をもつ方々への異文化適応
*地域住民の健康への参加や健康支援プロジェクト及びプロジェクトマネジメント
*中医学「治未病」理論による健康管理や看護リハビリテーション
主な共同研究者:中国福建省中医薬大学陳錦秀教授他,湖北省中医薬大学胡慧教授他
*高齢者(認知症含む)のADL自立及び介護者のエンパワーメントへの看護援助等
主な共同研究者:中国河南大学李瑞玲教授,王强教授他,湖北中医薬大学胡慧教授
*他分野の専門家と共同にゲームや人口智能による認知症予防または発症後の改善
主な共同研究者:先端医療振興財団周びん上席研究員,大阪電気通信大学佐藤礼華准教授,京都大学総合生存学専攻趙亮准教授
上記の内容に興味のある大学院生を求めています。ほかの学内教授と共同で研究を指導することも可能です。
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