近年、高齢者や脳損傷後の患者様が安全に自動車運転を再開するための支援が重要視されています。本学の作業療法専攻では、近隣の病院と協力し、ドライビングシミュレーターを活用した新しい支援プログラムを開始することになりました。
このプロジェクトでは、大学の教員と病院の作業療法士が協力し、患者様の運転能力を評価し、必要な支援プログラムを提供します。大学側は最新の研究と教育リソースを提供し、病院側は実際の患者ケアの経験を活かして支援を行います。
導入されたドライビングシミュレーターは、広い運転画面や実際の車に近い操作環境を提供し、患者様が安全に運転技術を練習できるように設計されています。例えば、雪道や夜間の運転シナリオを再現することで、様々な状況に対応する能力を養います。
このプログラムを通じて、多くの患者様が自信を持って運転を再開できるようになることを期待しています。特に、高次脳機能障害を持つ患者様にとって、シミュレーターでの訓練は非常に有効です。
今後は、他の医療機関や自動車教習所とも連携し、このプログラムをさらに拡大していく予定です。地域全体で安全な運転支援を提供することを目指しています。
岡山友哉