ニュース

教員コラム

苦手なこと

秋も本番。運動会シーズン到来です。運動会の練習の音楽や子ども達の声をきくたびに昔の記憶がよみがえります。

運動会といえば、徒競走で1番になったこと、盛り上がった応援合戦、家族で食べるいつもより豪華なお弁当・・・、など楽しい思い出がいっぱいという人も多いでしょうね。

が、残念なことに私は超がつくほどの運動音痴。運動会と言えば苦い思い出ばかり・・・(お弁当以外)。毎年ひたすらその日が雨になることを願い続けていました。

昨年、ひょんなことから家族で運動会に参加しました。好きな種目が選べるので徒競走は除外して、子どもと一緒に出られる種目に参加しました。久々に夢中になって走ったり、綱をひっぱったり、大玉を転がしたり。思いがけず、ものすごく楽しんでいる自分に気づきました。

振り返ってみれば、小さいころは体を動かすことが嫌いではなかったのが、小学校に入り体育の授業が始まってから、みんなが出来ることが出来ず、全力疾走してもいつも最下位で、その繰り返しの中で運動に対する確固たる苦手意識が出来上がってしまったようです。でも、競争や比較がなくなった今、運動も悪くないなぁと思うようになりました。

人にはそれぞれ苦手なことがあり、苦手意識を解消するのは難しいように思うけれども、思い込みに気づけば案外簡単なことなのかもしれません。人と比べず、やること自体を楽しめばいいんでしょうね。

少しずつ苦手なことを減らして、好きなことを増やしていけば人生が年取るごとに楽しくなっていくのでは・・・などと希望を抱きつつ。この秋は少しでも運動を楽しみたいです。

礪波 朋子(2016年10月4日)