京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース 運命の出会いは、いつ、どこで?

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教員コラム

運命の出会いは、いつ、どこで?

運命を悟った瞬間について、お話を伺ったことがあります。ある女性は、彼氏の運転するバイクのタンデムシートに乗り、明石の海岸線を見ながらツーリングしている時、「私、この人と結婚するんだ」と思ったと言います。髪の毛を梳かしているとき鏡に映った彼氏の姿を見て、「二人は赤い糸で結ばれている」と確信した方もいます。彼女たちは、運命の人と結婚し幸せに暮らしています。

運命の人は、どのように人生に舞い降りてくるのでしょうか。今日は、卒業生から伺ったお話を紹介します。彼女は冬山登山を趣味としていますが、夏場は沢歩きを楽しんでいます。沢沿いの道を歩いて行くと、その向こうに美しい滝がありました。見る向きによって、滝は様々な表情を見せてくれます。しばし見ほれていると、誤って足を滑らせ滝壺に落ちてしまいました。滝壺は深く水は冷たく、意識は遠のいていきました。気づくと、そこは病院のベッドでした。見知らぬ男性が、そばの椅子に腰掛けています。滝壺に飛び込んで救い上げ、病院まで運んでくれたそうです。

彼女は、出会いの瞬間は覚えていません。でも、それは運命の出会いだったと言います。二人は結婚し、男の子が生まれました。写真を見せてもらうと、お風呂上がりでびしょ濡れでした。

素敵なご縁に恵まれる一年となりますように、お祈りします。

竹西 正典(2017年1月4日)