京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース [アーカイブ014]臨床心理学実践演習

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教員コラム

[アーカイブ014]臨床心理学実践演習

うっとうしい梅雨の季節となりました。大学の授業はあと1月足らずとなり、そろそろ最後のレポートや試験が話題になる時期です。

さて、心理学科の授業は様々の分野の心理学を、様々なアプローチで学びます。今回は一風変わった(?)授業を紹介したいと思います。 「臨床心理学実践演習」という授業は、臨床心理学コースの3年生で学ぶ授業です。この授業では、2年生で学んだ臨床心理学の知識や技法を応用して、人とコ ミュニケーションしようというものです。その題材として、『鉢かづき姫』『かぐや姫』などよく知られた日本の昔話を使います。

実際の授業では、小グループになり、物語の登場人物になって演じるロールプレイングや、 物語の登場人物がクライエントになる模擬カウンセリングを行って、昔話の理解を深めていきます。そして、最後にグループの代表がグループで出された意見や 疑問を発表して、全員で共有します。こんな解釈があるのだとびっくりしたり、いろいろな発見がありとってもおもしろいですよ!

授業で使用している教科書はこちら
 「昔話ケース・カンファレンス」 大野木裕明 他 著 ナカニシヤ出版 [Amazonへのリンク]

千野 美和子 (2012年7月6日)