京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース こころのキャラバン隊第2回活動報告(太平洋学園高等学校にて)

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こころのキャラバン隊第2回活動報告(太平洋学園高等学校にて)

5月14日、明るい青空の下、こころのキャラバン隊は高知駅に近い太平洋学園高等学校にて講演を行いました。

太平洋学園高校は藪添先生がずっと前から関わっておられる高校で、今回、心の問題に理解の深い光富祥校長先生が中心になって日曜講演会として設定して下さいました。

藪添先生が「となりのトトロを考える祈りと守り」徳田は「レジリエンス(しなやかな心)を育むために」としてお話をいたしました。藪添先生はトトロのストーリーの中での重要な局面には必ず、家族や精霊といった「守りの存在」が設定されていること、それが「祈り」に繋がっていくことを伝えました。徳田は福島県に派遣スクールカウンセラーとして行った経験から、具体的状況と急性ストレス反応やPTSDの症状などの知識とストレスコーピングについて話し、「過去を変えることはできないが今を少し変えれば未来が見えてくる」ことでレジリエンスにつながるという話をしました。

今回は、山田彩香さんと川瀬ちひろさん(本学および大学院出身者)が石巻からころステーションで支援活動を行った経験をビデオメッセージとして収録し、その一部を講演で披露しました。

参加者は高校1年~3年までの129名、他に通信制9名、保護者40名、教職員約20名で約200名の方々でした。「トトロの映画を見る時の考えが深まった」「災害後に後回しにされがちである心に関することに焦点を当てていてとてもタメになった」「個人的には震災という非日常的なことより友人関係の苦痛など身近なことについて聞きたい」「心に傷に受けないようにするにはどうしたらよいのか」「自分のことを良く知らないといけないと思った」など高校生らしく真摯なコメントも頂きました。今後の課題に生かしたいと思っています。応援してくださった皆さん、どうもありがとうございました!

徳田 仁子(2017年5月19日)

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こころのキャラバン隊活動初日!(2017年1月18日)