京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース 学生スタッフによるスペシャルイベント・リポート~8/6「ジブリ映画に描かれる心理」~

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学生スタッフによるスペシャルイベント・リポート~8/6「ジブリ映画に描かれる心理」~

8月6日(日)のオープンキャンパスで、心理学科スペシャルイベントを開催しました。多くの高校生と保護者の皆様にご来場いただき、本当にありがとうございました。

本イベントでは、臨床心理学、特に教育現場での臨床を専門としている藪添先生が「ジブリ映画に描かれる心理」というタイトルで講義いたしました。
講義時間はいつものミニ講義よりも長い60分でしたが、先生のお話に引き込まれているうちに、あっという間に過ぎてしまったのではないでしょうか?

講義内容については、オープンキャンパス学生スタッフによるリポートをぜひご覧ください♪

★学生スタッフによるスペシャルイベント・リポート★
8月6日(日)のオープンキャンパスのスペシャルイベントは、心理学科教授の藪添隆一先生に「ジブリ映画に描かれる心理」についてご講義して頂きました。

映画「となりのトトロ」では、メイとサツキはお母さんの病をきっかけに、不安や恐怖心が生まれるのですが、そのような気持ちは心理学用語でタナトスと言います。2人は、このタナトスから常識的では考えられないトトロというもののけに出会うのです。また、タナトスとは対照に、笑いや元気、遊びなどの気持ちをエロースと言います。この映画には、人間には小さい頃に万能感を身につけておくことが大事というメッセージがあるように考えられます。何に対しても、自分は大丈夫、なんとかなるという気持ちが、メイやサツキの祈りによってタナトスからエロースに気持ちを変化させ、さらにもののけを味方につけてハッピーエンドに繋がったと考えることが出来ます。

トトロ以外には、魔女の宅急便についてもご講義して頂きました。

人間の考え方の基本は物語です。人間、特に子どもの心の奥でそれぞれのドラマが流れています。このことをファンタジー思考と言うのですが、この思考から人の心を癒すことも出来ます。心理学に興味がある方、今回の講義で興味を持たれた方、京都光華女子大学の心理学科で、人の心の底に流れている物語をよんでみるのはいかがでしょうか。

(心理学科3年生 A)