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犯罪状勢と護身術ワーク

 本学は、京都府右京警察署と地域の安全・安心等に関する協定を締結しています。この協定は、それぞれの持つ専門分野を活用して相互に連携し、地域の安全・安心及び双方の業務・教育の充実を目的としています。
 「司法・犯罪心理学」の授業に、右京警察署の方に来ていただき、お話を伺った後、受講生全員でワークをしました。お話は京都の犯罪発生状況全般に始まり、大学生の逮捕率が全国ワーストワンであること、薬物犯罪、ネット犯罪、女子大学生が被害者となりやすい「痴漢・盗撮」の発生場所と防止策へと展開していきました。電車内、自宅マンションといった犯罪のおきやすい場所でのケースを取り上げてのお話は、リアリティと強い説得力にあふれていました。
 その後、護身術のワークに移りました。お二人の警察官が、いきなり腕を捕まれた場合、羽交い締めされた場合などを想定して、護身術を披露して下さいました。受講生は2人一組になり、ワークを体験しました。護身術を使う場面に遭遇しないように、普段から気をつけることが肝要とのことでした。
 「司法・犯罪心理学」は、国家資格である「公認心理師」の資格科目に該当します。犯罪、非行、犯罪被害及び家事事件に関する基本的事項と、司法・犯罪分野における問題に対して必要な心理的支援について学びます。今回のお話とワークは、社会で起きている犯罪の実情の理解や自分自身が被害者になり得るという実感を通じて、受講生の学びを深める貴重な体験でした。

竹西正典 (2019年7月17日)